スプリットタイム表示禁止は追っ手に不利?

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先日のワールドカウンシルではいくつか興味深い決定がありました。そのなかでも最も重大な変更は、スプリットタイムの車内表示の禁止かもしれません。

車内に無線や電話などで情報を送ることが禁止になるだけでなく、かつてのようにチームがスプリットタイムなどのサインボードをステージで表示することさえもNGなので、ドライバーはとにかく真っすぐ、自分を信じて全開でつっ走るしかありません。
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いまは、ほとんどのドライバーは接戦状態のときにはライバルのスプリットタイムを見ながら走っているわけで、これがないと、今のペースがいいのかどうなのかわからなくなるわけですから、なくなった時にドライバーたちの精神状態にどう影響するんでしょう・・・・。

とくにミスしたときに、どのくらい遅れたのかわからなければ、さらなるミスを誘発するかもしれないし、精神的な脆さがタイムに出そう。

一般的な考えとしては、後方から追いかけるドライバーはプレッシャーをかけられないし、逃げる方にとってより有利になるのかもしれないのですが、オーストラリアの最終日、あえてスプリットタイムの表示を切って走ったラトバラが、意外なことに「プレッシャーなく自分に集中できた」と語っているように、やはり精神的な強さをどれだけ発揮できるかの勝負になるのかな。

「Consistency(一貫性)」が、キーワードになるシーズンになりそう。

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