RallyCross2018/08/29

お騒がせドーラン、GCKメガーヌでフランスRXへ

(c)FIAWorldRallycross.com

 世界ラリークロス選手権を戦うGCコンペティション(GCK)・チームは、ジェローム・グロッセ-ジャナンを解雇し、次戦フランス・ラウンドにはイギリス人ドライバーのリアム・ドーランを起用して参戦する。

 プロドライブが設計したルノー・メガーヌRS RXスーパーカーを走らせるチームは参戦初年度、チームオーナー兼ドライバーのゲラン・シシェリとともにグロッセ-ジャナンが参戦し、スウェーデンのホリエスでグロッセ-ジャナンがチームに最初の表彰台をもたらした。

 31歳のドーランが世界RXに参戦するのは、JRMレーシングから参戦した2016年の以来となる。このチームでは同じ年にシシェリもまたMINI RXを駆って選手権での第一歩を踏み出しているが、ドーランはシーズン半ばに知人のクルマを破壊した容疑で逮捕されて、チームから解雇されている。また、彼は2014年にもコースマーシャルとの諍いから出場停止処分を科されるなどお騒がせドライバーとして名高い。

「GCKとともにWRXで再びレースをすることにワクワクしている」とドーランは語った。

「これは最高のチャンスだ、そしてステアリングを握ることができることの喜びがどれほどのものなのかその気持ちを表現しきれないくらいだよ。僕はクルマに乗っていて十分自信が持てるし、ロエアックは大好きなサーキットの一つだから、きっといい結果を出せることを期待しているよ」

 GCKチームマネージャーのカール・オサリヴァンは、グロッセ-ジャナンのチームへのこれまでの貢献について感謝を述べるとともに、ドーランへの期待の大きさを語った。

「我々は、ジェロームのこれまでのGCKチームのプログラムへの貢献と、彼のメガーヌRS RXをドライブする情熱にとても感謝していることを伝えたい」とオサリヴァンは語った。

「遺憾ながら我々はチームとして、ジェロームとの仕事の継続を打ち切るという決断をしなければならなかった。彼の今後のレース・キャリアが最高のものとなることを願っている」

「リアムのほどの経験と粘り強さを持ち合わせたドライバーを、ロエアックでゲランのチームメイトとして迎えることができるのは、チーム全体にとって非常に有益なことである」