RallyCross2018/08/31

アウディ、EKSへの支援を中止へ

(c)FIAWorldRallycross.com

 アウディ・スポーツは、マティアス・エクストロームのEKSチームへのファクトリー支援を今季をもって打ち切ることを決定、2019年以降はフォーミュラEとDTMへの参戦に集中することになる。

 エクストロームは2014年にアウディのサポートによって自身のEKSチームを結成、2016年に世界ラリークロス選手権のドライバーズとチーム選手権でダブルタイトルを獲得している。しかし、彼は昨年、アウディからの支援が得られないかもしれないとしてチームを解散することが噂されてたものの、最終的にはアウディから支援を受けることが決定、彼自身もDTMからの引退を決めて今季からは世界ラリークロス選手権に集中してきた。

 DTMは2019年からは、日本のスーパーGT選手権と協力体制によって作成されたクラス1(Class One)規定で争われることになっており、アウディは2リッター4気筒直噴ターボの新しいエンジンとカーボンシャシーによるDTMマシンの製作を表明したものの、EKSアウディ・チームとして参戦する世界ラリークロス選手権のマシンは製作しないという。

 世界ラリークロス選手権は、今月、2020年に予定されたEVラリークロスマシンへの選手権移行を1年間先送りにすることを突然発表しているが、延期の理由について「参戦するマニュファクチャラーに対して計画を策定する時間を与えるため」と説明していたが、これは今回のアウディの参戦中止決定とも大きく関係していると見られている。