ERC2017/06/03

アクロポリス予選は19歳グリアジンが一番時計

(c)ERC

(c)ERC

 ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第3戦アクロポリス・ラリーがギリシャで開幕、木曜日に行われた予選ステージにおいてスポーツ・レーシング・テクノロジーズ(SRT)のニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)が並み居るライバルたちを抑えて2分16.738 秒の一番時計を叩き出した。

 アクロポリス・ラリーでは昨年もラトビアのラルフス・シルマチスがERC初優勝を飾って世界を驚かせているが、今年も同じくラトビア出身の19歳が衝撃の速さをみせることになった。

 快晴となった木曜日、ラミア近郊の3.70kmのグラベルステージで朝の8時半からフリープラクティスがスタート、ERCチャンピオンのカイエタン・カイエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)がトップタイムをマークするものの、それに続いて行われた予選ステージではグリアジンがカイエタノビッチを0.871秒も上回る最速タイムを叩き出した。
 
「少しアグレッシブに攻めてみた。OKだったよ、いい走りができたし、タイムには満足しているよ」とグリアジンは語った。

 1.9秒差の3番手タイムは選手権リーダーのブルーノ・マガラエス(シュコダ・ファビアR5)、2.33秒遅れの4番手には中東ラリー選手権で12回の王座に輝くナッサー・アル-アッティーヤ(フォード・フィエスタR5)、5番手には昨年ERC3 優勝を飾ったカストロール・フォード・チーム・トルコのムラート・ボスタンチ(フォード・フィエスタR5)、6番手にはポーランド王者のグジェゴシュ・グジェブ(シュコダ・ファビアR5)が続くことになった。

 また、夕方から行われるセレモニアルスタートを前に予選上位12名のドライバーによって金曜日のスタートオーダーセレクションが行われ、予選トップのグリアジンは10番手のポジションを選ぶことになった。

 初日はドライコンディションで行われることが確実となっているだけに、グリアジンはなるべく後方のクリーンな路面を選んだと説明した。

「最後方では大きな石が路面にかき出されているかもしれないし、最初のスタートではラインのコンディションはよくないだろう。だから10番手のポジションあたりがいいと思ったんだ」とグリアジン。

「でも、それはギャンブルのようなものだし、10番手だって同じ石があるかもしれないからね」

 グリアジンのあと予選上位のドライバーから順に走行ポジションが選ばれることになり、カイエタノビッチが最後方となる12番手をチョイス、マガラエスが11番手、アル-アッティーヤが9番手と後方からスタート枠が選ばれることになり、ロシアン・パフォーマンス・モータースポーツのセルゲイ・レメニク(三菱ランサーエボリューションX)が一番手スタートでコースオープナーを務めることになった。

 アクロポリス・ラリーの初日は金曜日朝10時8分にスタートする24.81kmのグラヴィアのステージで始まる。