WRC2021/01/27

アダモ、モンテは誇りに思えない結果だった

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツのチーム代表を務めるアンドレア・アダモは、ラリー・モンテカルロで見せたチームがみせたパフォーマンスは世界ラリー選手権を戦うチームとして誇りに思うことはできないと語った。

 モンテカルロは複雑な天気との戦いとして知られるが、金曜日の朝、ステージが凍結していると予想が外れ、スタッドスタッド付きタイヤを選択したティエリー・ヌーヴィルとダニエル・ソルドはスーパーソフトタイヤを洗濯するライバルたちに大きく遅れをとることになる。ヌーヴィルはグラベルノートクルーがロードセクションでの問題のために走れなかったステージもあった不運も重なり、朝の3ステージだけで1分遅れ。また、前日もデファレンシャルの問題で遅れていたソルドに至っては2分もの遅れとなっていた。

 ヒュンダイにとっての唯一の期待は初日の木曜日に2つのステージでラリーをリードしたオイット・タナクが3位につけていたことだったが、彼もまたスペアタイヤを1本しか搭載しないでスタートした土曜日の朝、2つのステージで連続してパンクに見舞われたためにラリーの続行を諦めることになり、ノーポイントに終わることになった。

 ヌーヴィルは最終日にカッレ・ロヴァンペラを抜いて3位でフィニッシュしたが、金曜日の朝の遅れがなければタイム的にはセバスチャン・オジエと優勝争いできていたはずだったし、5位に終わったソルドも表彰台のチャンスは十分にあっただろう。

 今年からマニュファクチャラー選手権もパワーステージのボーナスポイントが獲得できることになったが、最終順位で1−2を占めたトヨタがこのステージでも1-2という持ち帰り、パーフェクトなリザルトを達成したため、ヒュンダイは選手権で22ポイントもの大差を付けられてしまった。

 アダモは今回の仕事はとても誇るべき内容ではなかったと苦い表情を浮かべるとともに、なにかアプローチを見直さなければならないと語っている。

「それは我々が見せたいラリーのパフォーマンスではないし、最終日もまた、我々はただマシンを持ち帰ってきただけだ」とアダモは語った。

「初日から期待していたようなスタートではなかった。朝のうちにダニとティエリーがともにタイヤチョイスを失敗して大きく遅れてしまった。さらに残念なことに、その翌日、オイットをダブルパンクで失ってしまった。モンテカルロは、選手権のなかで日曜日にリスタートできない唯一のラリーで、ルールはルールであり、我々はそれに従わざるをえない」

「このラリーは週末ずっと同じ調子で終わってしまった。明らかに完全に間違っていた。それが個々人のアプローチの問題なのか、それとも他の何かが問題なのかわからないが、今日はまた我々の限界を見せつけられた。我々は傷を癒すために前進しようとしていたので、プッシュするケースで無かったことは間違いない。個人的には、この週末に見たものは、誇りに思えるものとは程遠いものだったので、いろいろなことを深く考え直さなければならない。アプローチの何かを変える必要がある」