Raid2023/01/06

アッティーヤがダカールのリードを22分に拡大

(c)RedBull Content Pool

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(c)Dakar Rally2023

 ダカール・ラリー2023は1月5日に第5ステージが行われ、トヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタGRハイラックスDKR T1+)が砂丘で覆われた373kmのハイルのステージの2回目の走行で、ステファン・ペテランセルとカルロス・サインツの2台のアウディ RS Q e-tron E2 T1-Uの猛追を振り切り、ステージを制するとともに総合首位を守り、リードを22分36秒へと拡大した。

 昨年のダカール・ラリー王者であるアル‐アッティーヤは、今日のステージからアウディ勢の最大出力を8kWプラスされるという前日の決定への不快感を表明していたが、見事な走りでアウディ勢を抑えてステージ優勝を果たした。

「とてもタフなステージだった。簡単じゃなかったよ。僕たちは本当にクレイジーにプッシュしようとした」とアル‐アッティーヤは語った。「昨日の決定の後、多くのリスクを負った。他のチームはもっとパワーがあるし、馬力もあるけど、今日は問題なく終われて良かった。でも、基本的にたくさんプッシュして、本当に疲れているので、とても難しい」

 前日まで2位につけていたオーバードライブのヤジード・アル‐ラジ(トヨタ・ハイラックスT1+)は9分近く遅れて4番手タイムとなったため、ペテランセルが総合2位に浮上し、アル‐ラジに4分25秒の差をつけている。4位のサインツとアル‐ラジの差は7分51秒となっている。

 サインツは最後から2番目のウェイポイントでペテランセルを抜き去ったが、地面からの激しい衝撃で首に軽い怪我を負ったものの、最終的にステージ2番手の座を確保した。

「体には本当に厳しいステージだった」とサインツは語った。「首を少し痛めてしまったようだ。明日はあまりひどくないことを祈るよ。サスペンションが少し固く、簡単ではなかったし、ステージはラフだった。このまま最後まで続けられることを願っている。まだ長い道のりだ。プッシュし続けなければならない」

 バーレーン・レイド・エクストリームのセバスチャン・ローブ(BRXハンターT1 +)は第3ウェイポイントまでにトップ勢に追いつき、182km地点でアル‐アッティーヤに3秒差まで迫った。しかし、ローブは、ステージ終了から20km地点でクラッシュし、修理に20分を要してしまい、トップからも1時間53分の遅れとなってしまった。

「良いステージを過ごしていたと思うが、トリッキーな砂丘でミスをした。着地して大きなラクダの草にぶつかってしまい、結局、マシンは横転してしまった。タイムを失ってしまったが、それ以外は良いステージだった。マシンには何の問題もなかったので、そのことはとても良かった」

 トヨタのヘンク・ラテガン(トヨタGRハイラックスDKR T1+)は第5ステージを5番手で終え、総合5位をキープしているが、チームメイトでリーダーのアル‐アッティーヤからは1時間近く離されている。