RallyCross2016/08/31

アトキンソン、GRCデビュー戦はリタイア

(c)Subaru Rally Team USA

 元スバル・ワールドラリーチームのクリス・アトキンソンが先週末にニュージャージー州のアトランティックシティで行われたグローバルラリークロス選手権(GRC)第9戦にスバル・ラリーチームUSAから出場したものの、ラリークロス・デビュー戦は敢えなくリタイアに終わっている。

 スバル・テクニカ・インターナショナル(STI)の技術支援によってバーモント・スポーツカーで製作された真新しいラリークロス・スペックのスバルWRX STIの2017年モデルを駆ったアトキンソンは、アトランティックシティではシリーズとしては初開催のイベントだったために経験に優るライバルに遅れをとりことなく、初めてのGRCにもかかわらず予選6番手でフィニッシュ、さらにセミファイナルAレースでも3位となって決勝レースへと駒を進めることに成功する。

 だが、コースのあちこちには、クルマの破片が散らばり、タイヤのパンクも相次ぎ、チームメイトのスベレー・イサックセンとバッキー・ラセックも予選中にタイヤのトラブルに見舞われたほどの悪コンディションになっており、部分的には路面のダメージがはげしかったため、これが決勝でもアトキンソンに不運な結果をもたらすことになった。

 アトキンソンは、決勝を6番グリッドからスタートしたものの、荒れたダートのセクションでパンク、数周走るうちにタイヤが完全に破損したためマシンにかなりのダメージを与えていることからチームの指示により惜しくもリタイアとなってしまった。

「もう、最悪だ!ファイナルまで来てパンクでリタイアでなんて。トップ6でいい走りができていたからね。クルマが十分速いことを証明できた。 参戦の機会を与えてくれたスバル・チームUSA、ありがとうと言いたい」とアトキンソンは話している。

 第9戦ニュージャージーでは、レッドブル・グローバル・ラリークロス王者のスコット・スピード(VWビートル)が、前戦に続いて今シーズン3勝目をマークした。そして、パトリック・サンデル(フォード・フィエスタST)とブライアン・ディーガン(フォード・フィエスタST)がファイナル・ラップでタナー・ファウスト(VWビートル)の猛追を振り切り、表彰台を確保している。