WORLDWIDE2018/12/10

アラウジョが5度目のポルトガル王者に輝く

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは、ヒュンダイi20 R5を駆って国内ラリー選手権などで成功を収めたドライバーたちをアルゼナウのヘッドクオーターに迎えて賞品を授与した。そのなかには、今年、ほぼ6年ぶりに本格的にラリーに復帰して、5度目のポルトガル・チャンピオンに輝いたアルミンド・アラウジョの姿もあった。

 アラウジョは、2003〜2006年に4年連続でポルトガル・チャンピオンを獲得、2009〜2010年にPWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)チャンピオンに輝いたあと、WRCチームMINIポルトガルのワークスドライバーとして2年間にわたってMINI WRCでWRCのトップカテゴリーに参戦、2012年のメキシコで総合7位でフィニッシュした経歴をもつ。

 アラウジョは、ヒュンダイ・ポルトガルの支援を受けた今年、ほぼ6年ぶりに本格的にラリーに復帰、全8戦の選手権の最終戦でシーズン4勝目を飾ってタイトルを決めている。

「選手権の3戦目で優勝を飾って以降、僕らはタイトル争いをずっとリードしてきたが、最終戦ではまだ計算上はいろんな可能性もあった。僕らはなにをすべきかわかっていたが、これ以上ない結果でシーズンを終えたかったんだ。今年のポルトガルで選手権にデビューしたヒュンダイのためにもいい成績を挙げることができて誇りに思っているよ」

 そのほかにもアルゼナウの本部には4人が招かれた。ヒュンダイ・スペインのi20 R5を駆って全11戦のスペイン選手権で10回のポディウムを奪って2位となったイヴァン・アレス、そして同じくヒュンダイ・スペインの支援を受けたスライェン・ペルニアは同選手権3位でフィニッシュし、ヒュンダイはマニュファクチュアラー・タイトル獲得も成功させている。

 フランス選手権ではブライアン・ブフィエが、背骨の負傷のためにシーズン中盤での欠場を余儀なくされたものの、i20 R5で4勝を重ねて、総合2位で選手権を終えている。

 そしてスロベニア選手権では、ヒュンダイ・スロベニア支援の下、クラウディオ・デ・チェッコが2年連続で選手権2位でシーズンを締めくくっている。

 ぞれぞれの選手権シリーズにおいてトップ3に入賞しているドライバーたちには賞金が授与され、ヒュンダイ・モータースポーツ・カスタマー・レーシング副部長のアンドレア・アダモよりチャンピオンには10,000ユーロ、2位には5,000ユーロ、3位には3,000ユーロがそれぞれ贈られている。

「2018年はヒュンダイ・モータースポーツのカスタマーたちにとってはとても多忙な一年となった。この一年間を通しての彼らの功績を受け、ここアイゼナウに彼らを正式に迎えて祝福できたことをとても嬉しく思う」とアダモは語った。

「ドライバーたちこうして迎えられたことは、今年我々のクルマが世界各地でいかに成功を収めてきたかを示しており、そしてそれが彼らにとってもこれから来るシーズンでのタイトル獲りに向けてモチベーションとなっていくことに期待できるだろう」