WRC2020/07/02

アルゼンチン、今季のWRC開催がキャンセル

(c)Rally Argentina

 ラリー・アルゼンチンは、今季の世界ラリー選手権としての開催がキャンセルとなったたことを正式に発表した。

 今年の4月23-26日に第3戦として開催される予定だったラリー・アルゼンチンは新型コロナウイルスによる影響を受けた最初のイベントとなり、これまで新しいスケジュールの確定を待ってきが、残念ながらロジスティックスの問題もあって40回目の開催となる予定だった今季のイベントはキャンセルとなった。

「3月の延期決定以来、主催チームはWRCプロモーター、FIA、アルゼンチン自動車クラブと緊密に協力し、新しい開催日の可能性を模索してきたが、ロジスティックスの制約から今年の開催は不可能となった」とラリー・アルゼンチン主催者が発表されたリリースのなかで述べている。

「間違いなく、2020年です。ラリーアルゼンチンは40周年を迎え、素晴らしいイベントになるはずだったが、願っていたものとはほど遠い結果となってしまった。この困難な時期にもかかわらずサポートを維持してくれた国の当局、州、自治体、そしてスポンサーの協力に心から感謝したい。

「そしてもちろん、このラリーのコアとなっている人々のことをお伝えしたい。それはいつも情熱をもって感染のために山に登り、開催を待ち望んできたファンのみなさんのことだ。将来に向けて、ラリー・アルゼンチンはすでに2021年の準備を進めており、世界のモータースポーツのなかでも歴史的なラリーの祭典を盛り上げていきたいと考えている」

 ACA スポーツ委員会のカルロス・ガルシア・レモイ会長は次のように述べている。

「キャンセルはがっかりだよ。今年、40回目の開催を祝うことができないのは本当に悲しいね。ラリー・アルゼンチンは私たちにとって非常に重要なイベントだ。我々は2021年に再び開催できることを願っている」

 ラリー・アルゼンチンのラリーコーディネーターを務めるデイビッド・エリは次のようにコメントしている。

「ファンと同じようにこのキャンセルを打ちひしがれているよ。我々は今年のラリーを維持するために最善を尽くしたが、このパンデミックのために無傷ではいられなかった。今年もここまで協力してくれたスポンサーの方々、毎年のように支援を約束してくれた政府当局の方々、そして組織のメンバーに感謝したい」