WRC2020/03/13

アルゼンチン開催危機、金曜日にも開催可否を判断

(c)Toyota

 新型コロナウイルスの感染症が、世界的に大流行をみせていることから、アルゼンチンは3月中に国内で予定されていたすべてのスポーツ競技を一時中止することを決定、4月23-26日に行われる世界ラリー選手権第4戦ラリー・アルゼンチンについても開催が危ぶまれている。

 中国や韓国のみならず、イタリアを中心にヨーロッパでもコロナウイルスの感染者数は増えている状況だが、いまのところアルゼンチンの感染者は17名にとどまっており、アメリカ大陸には感染の波は押し寄せていないようにも見える。

 しかし、WHO(世界保健機関)が3月11日に行われた記者会見で新型コロナウイルスの流行をパンデミックと宣言したことを受け、アルゼンチンのスポーツ観光省は同日のうちにプレスリリースを発行し、アルゼンチン国内で3月に予定されているすべてのスポーツ活動を一時停止することを決定したと発表した。

 こうした措置が、4月23日から26日に予定されているラリー・アルゼンチンへどのように影響するのかについてはいまのところ明確ではないが、 4月19日に予定されていたMoto GPアルゼンチン・ラウンドは11月への延期を決定している。

 ラリー・アルゼンチン主催者であるデイビッド・エリは、地元メディアに現在の状況を明らかにし、開催が可能になるかどうかについては州政府の最終決定に委ねられると認めた。

「不確実な状況に陥っており、いまは何も断言することはできない。イベントの日程に関しては今のところ、すべてが同じままであり、延期などの決定はなされてはいないが、コロナウイルスの状況によって、当局によって延期する必要があるかどうかの状況が分析されている」

「我々は保健省を通じて州政府からの連絡を待っているところであり、遅くとも金曜日には決定することになる。我々は州当局の決定を尊重する。ラリーをキャンセルすることになれば、それ以外に、他にどのような選択肢があるのかわからない」