WRC2020/07/22

アルピーヌA110ラリー、FIAホモロゲーション認可

(c)Alpine

 アルピーヌは、今週月曜日にアルピーヌA110ラリーのFIA R-GTホモロゲーションが認められたことを明らかにした。

 アルピーヌA110ラリーR-GTは、すでにサーキットで活躍しているA110カップとGT4バージョンをベースとしてシグナテック・チームによって開発が行われ、5,000kmの開発プログラムを経て、昨年9月にマシンが初公開されている。今年3月にはラリー・デュ・トゥーケでチームFJとフランソワ・デルクールによってフランス国内ではすでに競技デビュー、クラス優勝を果たしており、新型コロナウイルスによる影響下においてFIAホモロゲーション取得が待たれてきた。

 A110ラリーR-GTは、軽量アルミシャシーと1800ccターボチャージャー付き4気筒エンジンを搭載し、販売価格はオプションなしで150,000ユーロ(およそ1800万円)と正式に発表されており、シグナテックチームのボス、フィリップ・シノーはこのFIAホモロゲーションによって、地域レベルから世界レベルまで、世界中のイベントでエントリーが可能になったと語った。

「FIAホモロゲーションは、マシン、シャシー、エンジンなどについて複数回のFIAによる検査を経て、1年近くの長くて膨大な作業が必要となる。(アルピーヌのテクニカルディレクターを務めた)リオネル・シュヴァリエと彼の開発チームが10ヶ月間に渡って行ってきた膨大な作業が、このFIA R-GTホモロゲーションによって報われることになった」とシグナテックのシノーは語った。

「また、ルノー・スポールとFFSAの多大な協力に感謝したい。このホモロゲーションにより、アルピーヌA110ラリーは、3月から参戦しているフランス国内および地方のイベントに加え、WRCやERCをはじめとするすべての国際的なイベントに参加する資格が与えられることになった。また、注文台数はすでに二桁に達しており、すべてのクライアントにとって新しいスポーツの地平線を切り拓くことになった。アルピーヌが世界ラリー選手権を制覇してから47年目を迎えた今、A110が世界のステージでそのポテンシャルを発揮できることを誇りに思い、光栄に思っている」