WRC2019/09/06

アルピーヌA110ラリーが正式発表

(c)Alpine

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 FIA RGTカップカテゴリーのために開発が進められているアルピーヌA110ラリーがメディアにむけて初めて公開された。

 アルピーヌA110ラリーは、今週末にフランスで開催されるモンブラン・ラリーで一般公開されるが、当初噂されていたゼロカーとしてのデビュー走行は見送られ、モルジヌのサービスパークにおいて展示のみの公開になりそうだ。

 アルピーヌA110ラリーは、WEC世界耐久選手権においてアルピーヌを走らせているシグナテック・チームによって開発され、軽量のアルミボディにはラリーのためのロールケージと補強が行われており300馬力を超える1.8リッターターボエンジン、6速のシーケンシャルトランスミッションを搭載している。
 
 A110ラリーの開発テストはチームFJに委ねられ、エマニュエル・ギグーとローラン・ペリエがテストを担当している。販売価格はオプションなしで150,000ユーロ(およそ1780万円)と正式に発表されており、2020年初頭の競技デビューをめざしてホモロゲーションの準備が進められていると発表されている。

 アルピーヌ・コンペティションのコマーシャルディレクターを務めるレジス・フリコッテは次のように語っている。

「このラリーへの復帰は、1973年に世界ラリー選手権の最初のマニュファクチャラー・チャンピオンになったアルピーヌにとって新たな歴史の1ページを記すものだ。この新しい冒険の成功を確かなものにするために、アルピーヌとともにWECに参戦し、さらにA110カップとGT4の開発でも協力関係にあったシグナテックへA110ラリーの研究と開発について委託を行って進めてきた。アルピーヌA110ラリーは美しく、運転してもとても優れたマシンに仕上がった」

 シグナテックのディレクター、フィリップ・シノーは次のように語っている。

「アルピーヌのラリー復帰という刺激的なプロジェクトにシグナテックが選ばれたことを非常に誇りに思っている。アルピーヌの要望を満たすために弊社のノウハウがすべて動員されて開発が進められており、最初のテストは非常にポジティブな結果だった。まだ作業は初期の段階だが、アルピーヌA110ラリーは、ラリーで進化する真の資質を示しているよ」