Raid2022/01/14

アル-アッティーヤ、33分リードで最終日へ

(c)ASO/DPPI

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 ダカール・ラリーは明日の最終日を前に、木曜日の第11ステージでアウディのカルロス・サインツ(アウディRS Q e-tron)が再びステージ優勝を果たす一方、トヨタGAZOO レーシングのナッサー・アル-アルアッティーヤ(トヨタGRダカールハイラックス)は着実な走りで7番手タイムでフィニッシュし、総合優勝に近づいた。

 ダカール・ラリーも残すところあと二日、木曜日にはビシャ近くの346 kmを競うループが行われた。サインツは第3ウェイポイントでオーバードライブのルシオ・アルバレス(トヨタ・ハイラックス)からリードを奪うと、終盤の柔らかい砂丘をうまく攻略し、2分04秒の差をつけて勝利した。サインツにとっては今大会2つ目のステージ勝利、アウディの新型ハイブリッドカーRS Q e-tronにとっては4つ目のステージ勝利となった。

 アウディは土曜日の休息日以降、5つのステージで3勝を挙げ、ラリー2週目も好調な走りを続けている。

 ステージ終盤にサインツのライバルとして浮上したのはセバスチャン・ローブ(BRXハンター)だ。ローブは、総合首位のアル-アッティーヤに4分21秒の差をつけて2番手タイムを獲得、最終日を前にしてその差を28分19秒へと縮めることになったが、ニュートラルポイントにおけるスピード超過によって5分のペナルティを課されることになってしまった。

「ナビゲーションもリズムも良く、とても良いステージを走ることができた。自分たちができることはやった。初日にデフを壊してしまったときはかなりタイムをロスしてしまったけれど、それ以降は本当によく追いかけて、いいタイムを出している。総合2位は悪くないと思う。W2RCについては、今のところ何も考えていない。次のステップは1週間後のモンテカルロだから、未来がどうなるか待ちたいと思う」

 この結果、アル‐アッティーヤは最終日の金曜日、ジェッダまでの短い最終ステージを33分19秒という大きなアドバンテージを得てスタートすることになり、ダカール4勝目を飾るのに絶好のポジションにつけることになった。

 アル‐アッティーヤとトヨタが最後に一緒にダカール優勝を果たしたのは、ダカールがサウジアラビアに移る前、最後に南米を訪れた年である2019年のことだ。

「難しいステージで、たくさんのことを考えなければならなかったので簡単ではなかった。しかし、セブに対して失ったのはたった4分ほどで、無いに等しいものだった」とアル‐アッティーヤはゴール直後に語っていた。

「僕たちはいい状態にある。明日はもっと短いステージになるので、この調子で同じペースで走ればいい。毎日勝つ必要はない。このレースで勝つことがとても重要なんだ。ダカールをコントロールするのは簡単なことではないが、僕たちは多くの経験を積んできたので、あとは状況をうまくコントロールしてフィニッシュするだけだ。明日は短いステージだが、確実にフィニッシュするために集中しなければならない」