ERC2018/06/15

アル-アッティーヤ、ERCキプロスの予選で一番時計

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 FIAヨーロッパ・ラリー選手権第4戦のキプロス・ラリーの予選ステージが行われ、カタールのナッサー・アル-アッティーヤ(フォード・フィエスタR5)が3分23.334秒のトップタイムを奪い、6度目のキプロス勝利にむけて好調な走りを披露した。

 昨年、後続に対して6分以上の大差をつけてキプロス・ラリーで優勝を飾っているアル-アッティーヤは、15日金曜日にラリーのホームがおかれるラルナカに近い6.33kmのカロ・コリオのステージで行われた予選セッションでオートテック・モータースポーツにフィエスタR5を駆ったアル-アッティーヤが圧巻のスピードをみせてトップタイムをマーク、2番手にはフィンランドの若手、ユーソ・ノールドグレン(シュコダ・ファビアR5)が1.825秒差の2番手タイムで続いている。

「素晴らしいスタートになった。危ない瞬間が1回あったが、僕らはベストを尽くそうとしたよ。みんなが知っているように僕はこのラリーが大好きだし、明日からも全力で戦うつもりだ」とアル-アッティーヤは語った。

 2位につけるノールドグレンは、前戦アクロポリス・ラリーでも予選からポディウムポジションが期待される速さをながらもダブルパンクにとってリタイアとなっており、この経験からキプロスのタフなステージでは「アタックモード」では走るつもりはないと語った。

「いいフィーリングで走れたし、アレクセイ(・ルクヤヌク)を上回ることができてうれしかったよ。でも、この週末はアタックモードでは行くつもりはない。クリーンに走って、シーズンをリスタートしなければならないからね」とノールドグレンは語っている。

 ノールドグレンと同様にアクロポリスでリタイアに終わっている選手権リーダーのアレクセイ・ルクヤヌク(フォード・フィエスタR5)は冷静に明日からのラリーを見据えている。

「ここの道をよく知っているナッサーが僕らよりいい走りをするのは当然だ。そのことに大きなドラマはないし、彼と競争をするのはあまりに高いリスクを冒すことになる。僕にとってできる限り多くのポイントを獲得することが重要になる」

 4番手にはTOKワールドラリーチームのオルハン・アヴチオル(シュコダ・ファビアR5)、6番手にはアクロポリス・ラリーの勝利でメインスポンサーの支援継続が決定したブルーノ・マガラエス(シュコダ・ファビアR5)が続いている。

 キプロス・ラリーはこのあとサービスパークが置かれるラルナカ・フィニクデス・ビーチフロントでスタートオーダーセレクションが行われ、土曜日の朝に行われるケリアのステージから2日間にわたって13SS/204.92kmの戦いがスタートする。