Raid2021/01/07

アル-アッティーヤが3連続ステージ勝利で猛追

(c)RedBull Content Pool

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 2021年ダカール・ラリーは6日に第4ステージが行われ、トヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル‐アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)が、3連続ステージ勝利を獲得した。ダカールで13回の優勝経験を持つXレイドのステファン・ペテランセル(MINI JCWバギー)は、これまでステージ勝利を挙げていないにもかかわらず総合首位をキープしているが、総合2位のアル‐アッティーヤとの差は4分58秒差に縮まっている。

 第4ステージはこれまでのダカール・ラリーの中で最も接戦となり、ワディ・アド・ダワシル-リヤド間の337kmのステージの間のあるポイント上で、トップを走る4人の差はわずか1分だった。

 火曜日のステージで31分を失ったカルロス・サインツ(MINI JCWバギー)がこの日の序盤をリードしたが、第2ウェイポイントでアル‐アッティーヤがトップに立った。3度の優勝経験を持つアル‐アッティーヤは最終的にペテランセルにわずか11秒差をつけてステージを制した。ペテランセルは、ラスト39kmでヘンク・ラテガン(トヨタ・ハイラックス)を抜いて2位に浮上し、4分58秒差で総合リードを維持した。

 サインツは最後から2番目のチェックポイントではアル‐アッティーヤから31秒遅れの2位につけていたが、その後、2分26秒差の5番手に後退、チームメイトと36分19秒差の総合3位につけている。

 バーレーン・レイド・エクストリームから参戦するセバスチャン・ローブ(BRXハンター)は堅調な走りをみせて4番手タイムで4位に浮上したかに見えたが、ゴール後に速度制限エリアでの速度超過があったとして5分間のペナルティを課せられている。ローブは本来アラームで報せるはずのGPSシステムが機能しなかったと不満を述べている。これによって彼は首位から52分遅れの7位へと後退することになった。

 サインツから12分遅れの総合4位にはラテガン、総合5位にはオーバードライブのヤコブ・プツィゴンスキー(トヨタ・ハイラックス)、マシュー・セラドリ(センチュリーCR6バギー)が総合6位で続いている。

 なお、火曜日のステージで横転したオーバードライブのベルンハルト・テン・ブリンケ(トヨタ・ハイラックス)は、マシンの損傷が大きかったため、今年のダカールからリタイアしている。