TOYOTA GAZOO Racingと共にダカール・ラリー2020に参戦にむけて走行トレーニングを重ねているフェルナンド・アロンソは、9月2日から3日にかけ、ポーランドのシュチェチンにて700キロに及ぶトヨタ・ハイラックスで走行テストを行った。
アロンソの走行テストコースはチーム運営を担当するオーバードライブ・レーシングとラリーレイドのスペシャリストにより設定され、先週末に開催されたクロスカントリーラリー、バハ・ポーランドで実際に使用されたコースを含み、砂地や、硬軟と性質の異なる地盤、またバンピーな起伏に富んだ路面など様々な条件が用意された。
アロンソは来週、南アフリカのリヒテンバーグに向かい、9月13日から14日にかけて開催される南アフリカ・クロスカントリーシリーズ第5戦のリヒテンバーグ400に、賞典外で参戦する予定となっている。第5戦は当初、ハリスミス400ラリーとして開催される予定だったが、開催地周辺が異常に乾燥し火災の危険性があるため、リヒテンバーグに場所を移して開催される予定だ。
「ここポーランドで行ったこの2日間のテストは、様々な路面を経験することができ、本当に有意義だった」とアロンソは語った。
「現段階では、ハイラックスを1キロでも多く運転したいが、今回のテストでは計画を大幅に上回る距離を走ることができ、とても嬉しく思っています。TOYOTA GAZOO Racingの一員として、新たなモータースポーツカテゴリーに挑戦できることは本当に素晴らしいことだと思っています。ハイラックスはとても楽しいマシンだ」
チームを運営するオーバードライブ・レーシング代表のグリン・ホールは次のように語った。
「2週間前にナミビアで実施した走行テストと異なり、フェルナンドにとってハイラックスを使った初めてのヨーロッパでのテストになった。走行トレーニングは、単に走行距離を稼ぐのではなく、ハイラックスでのラリーレイド経験を重ねられる質の高い走行をすることに集中しているが、フェルナンドの習熟はとても早く、今回のテストでは計画していた距離の2倍の距離を走りこむことができた。来週、リヒテンバーグ400で初めての実戦に臨みますが、TOYOTA GAZOO Racingのエントリーを受理してくれた南アフリカ・クロスカントリーシリーズの主催者に感謝したい」