Raid2019/10/25

アロンソも初参戦へ、トヨタがダカール体制を発表

(c)Toyota

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 トヨタGAZOOレーシングは2020年のダカール・ラリー参戦体制を発表した。トヨタは、史上初めてサウジアラビアを舞台に争われるダカール・ラリーに、3度のダカール優勝経験者であるナッサー・アル-アッティーヤ/マシュー・ボーメル、ジニール・ド・ヴィリエ/アレックス・ハロ、ベルンハルト・テン・ブリンク/トム・コルソールに加えて、元F1ドライバーのフェルナンド・アロンソ/マルク・コマの4台体制で参戦する。

 トヨタは経験豊富なラリーレイドスペシャリストたちに、このカテゴリーへの新しい挑戦者を加えた新体制で、伝統あるダカール・ラリーに臨む。過去4度にわたってFIAワールドカップ・クロスカントリーラリーカップのシリーズ王者に輝いているアル-アッティーヤは、昨年、トヨタGAZOOレーシング・サウスアフリカから参戦、通算3度目のダカール優勝を獲得するとともに、トヨタに初の総合優勝をもたらしている。

 2009年のダカール勝者であるド・ヴィリエールは、新たなナビゲーターとしてハロと組むことになっており、2人は今月初めに行われたダカール前哨戦のラリー・モロッコで自身4度目の勝利を挙げている。また、同じくラリー・モロッコで勝利を経験したことがあるテン・ブリンクは、トラックカテゴリーなどで活躍してきたコルソールと再びコンビを組む。

 また、F1で2度の世界チャンピオンを獲得、デイトナ24時間で優勝、トヨタGAZOO レーシングでル・マン24時間レース2連覇、そして現FIA世界耐久選手権のチャンピオンであるアロンソが、4台目のハイラックスを駆り2020年のダカール・ラリーに初めて挑戦する。そして、アロンソとコンビを組むのは2輪車部門で5度のダカール優勝という輝かしい経歴を持つコマとなる。

 ともにスペイン出身のアロンソとコマは、ともにこれまでと異なるカテゴリーへ挑戦すべく、8月からヨーロッパやアフリカ、中東の様々な環境、またバラエティに富んだ路面コンディションで過酷なトレーニングを続け、予定されていた倍以上の距離を走破し、最も厳しいモータースポーツイベントのひとつであるダカール走破へ向けて準備を行ってきた。

 4組のクルーが駆るトヨタ・ハイラックスは、2019年のダカールで初勝利を挙げたマシンをベースに南アフリカで改良が行われ、その最新型車両がダカール・ラリー2020に投入される。ラリーレイド仕様のハイラックスは、4輪独立サスペンション を備えた4輪駆動マシンで、5リッター自然吸気V8エンジンをフロントミッドシップに搭載している。

 2020年のダカール・ラリーは、サウジアラビア国内のみを舞台として行われ、1月5日(日)に西部の都市ジェッダをスタート、北へ向かった後、東南へ進路を変え、首都リヤドで中間の休息日を挟んで、後半戦には世界最大級の砂漠であるルブアルハリ砂漠を越える最大のチャレンジが待ち受けており、17日(金)にリヤド近郊のアルキディアでゴールを迎える。