WORLDWIDE2018/07/03

イタリア選手権番狂わせ、42歳のチェッコリ初優勝

(c)ACI Sport

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 サンマリノ出身の42歳のダニエーレ・チェッコリが、イタリア選手権でキャリア初勝利を飾るというドラマが発生した。シュコダ・ファビアR5を駆るチェッコリは、29〜30日に地元で開催されたイタリア選手権第5戦のサンマリノ・ラリーにおいて、シモーネ・カンペデッリ(フォード・フィエスタR5)の追撃から逃げ切り、12秒差をつけてイタリア選手権で初優勝した。

 金曜日のラリー初日は一時首位に立ったウンベルト・スカンドラ(シュコダ・ファビアR5)がタイヤ交換のために6分を失って脱落するなか、オレンジ1レーシングのカンペデッリがリードすることになった。しかし、彼は土曜日のオープニングSSでエンジンのパワーを失って39秒をロス、ふだんはイタリア・グラベル選手権を走るチェッコリがイタリア・トップカテゴリーをリードするという思いもよらない展開となった。

 チェッコリが安定したペースを刻むのに対して、イタリア選手権のレギュラーメンバーたちはトラブルに見舞われる。ストローベイルにヒットしてフロントを壊すなど初日の路面掃除で4番手と苦戦した選手権リーダーのパオロ・アンドレウッチ(プジョー208T16 R5)は、最終日のオープニングSSでベストタイムを奪って追撃モードをみせたが、SS6でサスペンションとブレーキを壊していいところなくリタイアとなっている。

 朝のトラブルで一時3位までカンペデッリは3つのベストタイムで猛追して2位に浮上するも、12秒差で逃げ切ったチェッコリがうれしいイタリア選手権初勝利を飾ることになった。イタリア・グラベル選手権で2位につけるニコロ・マルキオーロ(シュコダ・ファビアR5)が3位でフィニッシュしている。

 また、フィンランド選手権リーダーのエーリック・ピエタリネンがプジョー・イタリアのプジョー208T16 R5でイタリア選手権にデビュー、初めてドライブするマシンながらSS6では2番手タイムを出すなど非凡な才能をみせて4位でフィニッシュしている。