WRC2021/01/14

イングラシア「モンテは間違いなくスタートする」

(c)Toyota

 ラリー・モンテカルロにむけたテストセッションでセバスチャン・オジエが凄まじいクラッシュに見舞われ、ジュリアン・イングラッシアが救急車で病院に運ばれて検査を受けているとの情報から彼の健康状態が心配されてきたが、彼は来週のモンテカルロのスタートを妨げるものは何もないと明言、ラリーファンたちを安心させている。

 モンテカルロでの前人未踏となる8度目の勝利を目指すオジエとイングラシアは、火曜日にオートアルプとドロームの県境にあるサンタンドレ・ド・ロザンで2日目のプレイベントテストを開始したが、その直後にハイスピードでコースオフ、ルーフから立ち木にヒットしたあとマシンは何度も横転して大破することになった。

 クラッシュを目撃したファンがインターネットで公開した写真には、ルーフがひしゃげて無惨な姿となったヤリスWRCとともにこのアクシデントがなぜ起きたのかを確認するためか、マシンや路面状況を確認しているオジエの無事な姿が写っていたものの、イングラシアのためには救急車も呼ばれたとの情報も流れたことから、彼を心配する声が上がっていた。イングラシアは2017年のラリー・フィンランドの初日にクラッシュした際、しばらく彼を悩ませることになったほどの脳震盪を経験しているからだ。

 しかし、イングラシアは、アクシデントから数時間後、自らのSNSにおいて検査の結果、何の問題もなかったことをファンにむけてジョークとともに報告しているが、数日は歩くのに苦労することになりそうだと明かし、打撲などの症状が少し残っていることを認めている。

「そうだね、木を何本か切り倒してしまったよ。申し訳ないことをしてしまったね」とイングラシアは語っている。

「数日はゾンビのように歩くかもしれないが、来週のモンテカルロには間違いなくマシンに乗っているよ」