イープル・ラリー・ベルギーの最終日に行われるスパ-フランコルシャン・サーキットを使ったスペシャルステージのコース概要が明らかとなった。
11月20日から22日に今季第7戦として予定されるイープル・ラリー・ベルギーは、初日と2日目はベルギー北西部に位置するイープル市郊外の伝統的なターマックステージを走ったあと、最終日は300km近いロードセクションを走ってベルギー東部に移動、スパ-フランコルシャン・サーキットを中心とした3日間のルートで争われる。
スパ-フランコルシャンのGPサーキットを使ったステージは、ベルギー初開催のWRCのハイライトとして注目されている。日曜日の朝に行われるスパ-フランコルシャン・サーキットの1回目の走行は、サーキット・デ・スパ(10.43km)と呼ばれ、GPコースのポール・フレール・コーナーの内側にあるカート場脇の駐車場がスタート地点となる。
ラリーカーはスタートしたあとコース内の施設道路を走ってGPコースを斜めに突っ切るようにオー・ルージュ・コーナーの由来となった小川に沿ってオー・ルージュへと向かうが、そのまま本コースに合流することなく右コーナーのラディオン手前あたりで右にターンして森のなかの道路を走り、上り坂のケメル・ストレートの途中からコース脇の施設道路へと進入、ストレートエンドのレ・コームまで走る。
サーキットを左手に眺めながらコース内道路をリヴァージュからプーオンの連続するコーナーに沿って走り、トリッキーな森のセクションを折り返したあと、コースは一旦、サーキットの外にでてキャンプ場のなかを抜けてレ・コームまで戻り、そこからいよいよGPコースのセクションが始まる。
リヴァージュのヘアピン、スタヴローを抜けたあとは、ブランシモンの高速左コーナーを抜けてバスストップ・シケインを通過、本コースの新しいグランドスタンド前を通過したあと右ヘアピンのラ・スルスを駆け抜けたあたりがゴール地点となる。
しかし、サーキット・デ・スパの2回目の走行として行われるパワーステージは12.62kmとなっており、ラ・スルスを駆け抜けたあとのコースは1回目より2.19km延長されている。
ドライバーたちは旧グランドスタンド前の下り坂を高速で駆け下りたあと、名物の高速左コーナーのオー・ルージュを楽しむ間もなくラディオンの手前でGPコースを左に逸れて世界ラリークロス選手権で使用されるトラックへと進入する。ラリークロス・トラックを2周走ったあとラリークロスのグランドスタンド前でステージはフィニッシュを迎える。