11月19〜22日に行われるイープル・ラリー・ベルギーは、主催者とベルギー政府の決定により、観客なしで開催されることになった。
ベルギー政府は先週金曜日、国内でのスポーツイベントについて、今後4週間にわたってアマチュアスポーツの開催を禁止としたほか、プロスポーツについても無観客での開催を義務付けることとなった。この措置はいまのところイープルのスタート前日までとなるが、さらなる制限の延長が避けられないとのことから無観客での安全な開催を目指すことになった。
イープル・ラリーは当初の計画では、3日間で72の観戦ゾーンを設け、各ゾーンには最大400人の観客を収容する予定だったが、この計画は中止された。FIAは水曜日に各チームにこのニュースを発表した。
FIAは選手権の関係者に次のように伝えた。「現在のベルギーのCovid-19の状況と、それがイープル・ラリー・ベルギー2020の運営に与える影響は、FIA、WRCプロモーター、イープル・ラリーが日々監視し、議論しているものだ」
「先週末に行われたベルギー政府の会議を受けて、イープル・ラリーは計画を修正し、先週政府が発表したプロスポーツへの規制の変更に合わせて、無観客での開催を予定している」
「政府のガイドラインと同様に、このスポーツのすべてのステークホルダーは、都市、地域、そして国に大規模なイベントを持ち込むことの責任とリスクを非常に意識しており、このリスクを軽減するために、必要とされるすべての政府機関関係者との話し合いを継続している」
「イープル・ラリー・ベルギーを安全に成功裏に終わらせるために必要とされる積極的かつ戦略的な決定を行うために、今週末には市長と知事との間でさらなる話し合いが行われると思われる」
F1ベルギーGPの会場であるスパ・フランコルシャンは、ラリー期間中に2つのスペシャルステージを開催するが、月曜日から11月19日まで閉鎖することを発表するとともにイープル・ラリーについてはファンの立ち入りを禁止することをアナウンスしている。
FIAは、さまざまな憶測が飛び交っているにもかかわらず、次ラウンドの開催が予定通りに進んでいることを強調し、次のように付け加えた。「現在のところ、イベントの中止は決定されておらず、ラリーの開催に必要な措置はすべて継続されていることを保証する」。