WRC2018/07/05

ウィルソン、オジエの王座連覇に全力を尽くす

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 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチーム代表のマルコム・ウィルソンは、セバスチャン・オジエが2018年のドライバーズタイトル争いでティエリー・ヌーヴィルを追い抜くためには、チームが最大限のパフォーマンスをすることが必要だと語った。

 先月の第4戦ラリー・イタリア・サルディニアで、0.7秒の差で今季4度目の勝利を失ったオジエは、現在ドライバーズ選手権で、ヒュンダイのヌーヴィルに27ポイント差をつけられている。

 オジエがチャンピオンになって以降これほど選手権で遅れをとったことはないが、今季はまだ6ラウンドを残しているため、ウィルソンは、オジエがヌーヴィルとの戦いを勝利して6回目のWRCタイトルを獲得できると確信している。

「我々は昨年を見ているし、ティエリーと一緒に働いた経験もある。彼は一体どこまで強くなるのだろうか」とウィルソンは語った。「現時点では、ティエリーは良いリードを持っている。しかし、ひとつ重要なことは、セバスチャンは選手権に勝つ方法を知っているということだ」

「我々は諦めるつもりは全くないし、セバスチャンがこの時点で諦めないことも知っている。我々はただ全員がすべてのことに100%で臨む必要があるだけだ」

 オジエは、7月26日から29日にかけて開催される次戦のネステ・ラリー・フィンランドでヌーヴィルへの反撃を狙う。

 昨年のラリー・フィンランドで、オジエはユコヤルビのステージでサスペンションを壊してクラッシュし、ラリーをフィニッシュ出来なかった。

 Mスポーツ・フォードは、ラリーに間に合うようにフォード・フィエスタWRCのアップグレードの導入を予定しており、ウィルソンは強い結果を確信している。

「我々は良いテストを計画しているし、それが上手く行けば、マシンにはいくつか改良が加えられる。確かにセバスチャンは昨年そこで問題を抱えたが、エルフィン(・エヴァンス)とテーム(・スニネン)のマシンは非常に競争力があったので、我々がそこで素晴らしいパフォーマンスができない理由は何もない」とウィルソンは語った。

 オジエはラリー・フィンランドを不慣れな2番手の出走順で開始する。ウィルソンは、それが有利となるかどうかはフィンランドの天気によって決まるだろうと説明した。

「晴れて暑くなれば、1番手から出走しないことが彼にとって大きな利点になると思う。しかし、サルディニアで見たように、雨の場合はその利点を得られない」と彼は語った。