Raid2023/01/01

エクストローム、ダカールのプロローグで最速

(c)RedBull Content Pool

(c)RedBull Content Pool

(c)RedBull Content Pool

 ダカール・ラリー2023は、12月31日にシーキャンプ・プロローグランで開幕、チーム・アウディ・モータースポーツのマティアス・エクストローム(アウディ RS Q e-tron E2 T1-U)は、バーレーン・レイド・エクストレームのセバスチャン・ローブ(BRXハンターT1+)に1秒差をつける最速タイムを奪い、好調な滑り出しをみせた。

 サウジアラビアの東海岸で行われたセレモニアルスタートに続き、紅海のほとりのビバーク地点であるシーキャンプを巡る13kmのプロローグが行われ、明日からスタートするダカールに向けた最初のステージの順位が決まっている。

 ツイスティで鋭角コーナーが多いプロローグは、明日からのステージとはややキャラクターが異なるものとなったが、ラリークロス・ワールドチャンピオンであるエクストロームは18番手のポジションからスタートし、ローブに1秒差をつける最速タイムを奪った。彼は明日の第1ステージのスタートポジションを最初に選択することができることになり、希望すればトップ10の最後尾からスタートすることができる。

「ミスもなく、マシンのフィーリングも良く、最初から最後まで良い流れで走ることができた」エクストロームは語っている。

「いいスタートを切れたのはよかったが、1日は長いし、ラリーはもっと長い。2022年をいい形で終えることができたが、ダカールは明日からが本番になる。これからの2週間、集中力を切らさないようにしなければならない。僕のような経験が少ないドライバーがダカールに参戦する場合、スタート時のポジションを選べるのは良いことだと思う。マシンはうまく機能しているし、チームもいい仕事をしてくれた。新年を祝い、明日に向けて充電することができた」

 ダカール2022で2位となったローブは、このステージが通常の世界ラリー選手権のステージに似ていることから、ハードにプッシュしていたと語り、ハンターのペースがアウディと互角であることを証明した。「問題はなかったし、フラットなステージだったから、WRCのステージのようにハードにプッシュしようとした。効率的に走ろうとしたら、今のところうまくいったようだ。このステージは他のラリーとは全然違うけど、良いスタートが切れたよ」

 3番手には、14回の優勝を誇るステファン・ペテランセル(アウディ RS Q e-tron E2 T1-U)が11秒遅れでゴール、ディフェンディング・ウィナーであるナッサ—・アル-アッティーヤ(トヨタGRハイラックスDKR T1+)がプロローグステージに最初に登場し、12秒差の4番手タイムで続いている。

 GCKモータースポーツのゲラン・シシェリ(BRXハンターT1+)は13秒遅れの5番手タイム、3度の優勝を誇るカルロス・サインツ(アウディ RS Q e-tron E2 T1-U)が14秒差の6番手タイムで続いている。オーバードライブレーシングから出場する地元ドライバーのヤジード・アル-ラジ(トヨタ・ハイラックスT1+)が新型MINIジョン・クーパー・ワークス・ラリーを駆るクバ・プシゴンスキと並んで16秒差の8番手タイムにつけている。