WRC2019/02/02

エストニアのWRC開催実現を政府が支援へ

(c)Rally Estonia

 世界ラリー選手権の2020年開催を目指しているラリー・ジャパンにとってまた新たなライバルが出現することになりそうだ。
 
 エストニアの閣僚会議は、ラリー・エストニアが世界ラリー選手権の開催を目指すための準備として98万ユーロ(およそ1億2000万円)の予算を割り当てたいというインデレック・サーレ文化大臣の提案を支持したとエストニア・メディアが報じている。

 ラリー・エストニアの主催者は、今年の7月12〜14日に南エストニアで行われる同イベントをWRCのキャンディデートとして開催することをWRCプロモーターから提案されたとしており、今後はプロモーターとの密接な協力が重要になると説明している。

 エストニアのユリ・ラタス首相は、エストニアでのWRC開催が経済と地域の発展に大きく貢献するだろうと述べている。

「ラリー・エストニアを組織するために長年にわたってなされたすばらしい仕事がチャンピオンシップのオーガナイザーから注目を集めていることを私はとてもうれしく思う」とラタス首相は語った。

「世界ラリー選手権の一戦がエストニアで開催されれば、エストニアを世界での評判を高めることになり、何万人もの外国人観光客をここに連れて行くとともに、私たちの経済と地域の発展に大きく貢献するだろう」

 トーマス・トニステ財務大臣は国民の大きな関心のために、世界ラリー選手権の開催はエストニアに良い経済的影響を与えると強調した。「そのように大きなスポーツイベントがエストニアで開催され、そのような競技会を運営できればとても嬉しいことだ。政府としてもそのようなイニシアチブを支持することを決定した」

 また、サーレ文化大臣は、「国民全員がオイット・タナクとマルティン・ヤルヴェオヤが母国の世界選手権を走るのを夢見ており、数年後にそれが実現する可能性は十分にある」と述べている。

 写真は、昨年のラリー・エストニアのキックオフイベントで撮影されたもの。右から主催チームのタルモ・フーベ、ユリ・ラタス首相、ウルモ・アーバ主催代表、同じく主催チームのシルベル・クット。