WRC2018/11/02

エレナも勝利のでんぐり返しを披露

(c)Citroen

 セバスチャン・ローブは、ラリー・デ・エスパーニャのポディウムにおいて、長年にわたって多くのシーンで彼の勝利のトレードマークとなってきたバク宙を久しぶりに披露している。しかし、その姿をいつも見てきたコドライバーであるダニエル・エレナは、ついに自身も黙っていられなかったようだ。

 9回のチャンピオン・コドライバーのエレナは、卓越した運動神経で知られているわけではない。しかし、シトロエンのスタッフたちの声援に後押しされた彼は、ローブの制止を振り切ってバク宙を見せるかと思いきや、でんぐり返しをみせてメディアや観客をあっと驚かせた。

 46歳のエレナはかなり体重を落としたがそれが十分ではなかったことは認めたが、あとの仕事はこれまで積み重ねてきた勝利とまったく変わらない準備を行ってスペインに臨んだと明かしている。

「もちろん優勝の可能性があると思っていた。そのための準備を行ってきた。メキシコのグラベルでのタイムは悪くなかったし、コルシカのターマックでも同様だった。かつてと同じ時間をかけてペースノートを吟味して、あとはパンクしないこと、食べ物を控えて、そして素晴らしい勝利を達成したよ。マシンのルーフは体重でへこんでしまったけど、あとは完璧だった! ポディウムも楽しかった。みんなにありがとうを言いたいよ!」