WRC2021/01/19

エヴァンス、モンテで勝てたら「クール」

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングに移籍して2年目を迎えるエルフィン・エヴァンスは、ラリー・モンテカルロは勝利できたらクールなイベントの一つだと語り、昨年最終日に逃した優勝の喜びを今年こそは味わうつもりだ。

 エヴァンスは昨年、トヨタに加入して1年目にもかかわらずシーズン最多の2勝を飾り、チームメイトのセバスチャン・オジエとタイトルを争ったすえに惜しくもワールドチャンピオンを逃している。

 大きな手応えを感じたシーズンを終え、エヴァンスはよりリラックスして新しい1年をスタートすることができると語った。

「競争は常に激しいものだが、よりリラックスして新しい1年をスタートすることができる。昨年には大きな手応えもあったからね」とエヴァンスは語った。

「今年のカレンダーには勝てたらクールだろうなと思える、注目の歴史的ベントが何戦かある。ラリー・モンテカルロもそのひとつだ。雪や氷に覆われた道を走る時に、どれくらいグリップを得られるかを判断するのは本当に困難だし、コンディション次第ではかなり難しくなることもある。しかし、新しいピレリタイヤを履いてのテストでは、全く違うコンディションで2日間走り、ラリーで使えそうな様々なオプションを試すことができた」

 エヴァンスは、新しいピレリとこれまで使用してきたミシュランのパフォーマンスの差に言及することは避けたが、モンテカルロのように刻々と変化していくコンディションで新しいタイヤがどう機能するかが重要になると語っている。

「これまで慣れ親しんできたものと新しいものを比べても、スーパーソフトタイヤはスーパーソフトであることはそのまま変わらないし、スタッド付きのウィンタータイヤもやはりスタッド付きのウィンタータイヤであることには変わりない。でも僕たちに分からないことは、それらがミックスしたコンディションのなかでどのような機能していくのかということだ」とエヴァンスは語った。

「例えば、最初のステージが雪で2つ目がミックスコンディションといったステージがループする時にタイヤを組み合わせたとしてどのように機能するのかがまだ分からない。新しいタイヤが、変化していく様々なコンディションの中でタイヤを理解していくには時間がかかるだろう。それでもコンディションによってはピレリの方が適していて(昨年よりも速く)走れるかもしれないと思う。問題は、この種のタイヤで走るのか1年ぶりだということだ!」