WRC2018/09/27

エヴァンス、GB の勝利を再現したい

(c)M-Sport

 1年前、エルフィン・エヴァンスは、英国のモータースポーツ史に新たな1頁を刻んだ。去年のウェールズ・ラリーGBで勝利したエヴァンスは、英国人にとって20年ぶりとなるラリーGB優勝を掴んだだけでなく、WRCで勝利を挙げた初めてのウェールズ人ドライバーとなった。

 それは英国のモータースポーツにとって大きな結果であり、またウェールズのラリー界にとっては過去最高の成績となった。新たな歴史を刻んだエヴァンスは、2018年のMスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのレギュラードライバーに昇格し、5回の世界チャンピオンであるセバスチャン・オジエのチームメイトの座を掴んだ。だが、今季、彼は厳しい選手権において、これまでのところ、なかなか同様の高い成績を出すことが出来ずにいる。

「ここまでは厳しかった」とエヴァンスは認めた。「そして悔しいことも度々あった。何度も予測できない問題が不規則に起き、パンクだったり、そういうことが僕たちの良い結果をもたらすチャンスを奪った。良い時もあり、ポルトガルでの2位は良かったが、今シーズンは僕たちが望んだ方向に進んでないと言える」

 しかし、2018年のカレンダーはまだ3ラウンド残っており、エヴァンスは再び勝利の感触を取り戻したいと願っている。

「母国での戦いは常に特別なモチベーションをもたらしてくれるだろうからね」とエヴァンスは笑顔で語った。

「去年は信じられないくらい沢山のファンが来てくれて素晴らしかったし、今年も同じだといいなと願っている。僕たちのそこでの目標が、再び勝利を目指すことなのは間違いない。僕らの走行ポジションならドライになってくれるとうれしいが、そうなったらそれはそれで変な気分になるだろうね」