WRC2019/05/15

オジエ、「解決法は間違いなく存在する」

(c)Citroen

 新しい選手権リーダーとなったセバスチャン・オジエは、7番目の世界タイトルを獲得するためにもシトロエンC3 WRCのさらなる開発を求めているが、問題の解決法は必ずあると信じている。

 オジエは先週末のラリー・チリでは開幕6ラウンドのうちの5回目の表彰台となる2位でフィニッシュ、最後のパワーステージでは消火器が漏れるというアクシデントがありながらも2番手タイムを奪って貴重なボーナスポイントを獲得、ティエリー・ヌーヴィルがクラッシュによってノーポイントに終わることになったためドライバー選手権のリーディングボードのトップに戻って次戦以降のヨーロッパ・ラウンドを迎えることになった。

 ラリー・チリを走り終えたオジエは、C3のパフォーマンスが2週間前のラリー・アルゼンチンより重要な改善を示したことを認めながらも、滑りやすいコンディションやバンピーなセクションではグリップを改善するためのさらなる作業が必要になると語った。

 5月30日にスタートする次戦のラリー・デ・ポルトガルではコースオープナーとして一番手で走行することになるため、今週のテストでさらなる問題の解決が進むことを期待している

「僕たちが達成できたことに満足している。チャンピオンシップのリードを取り戻せたことは前向きな結果だ。しかし、問題がないわけではなかった。僕たちは常に必死で戦ったが、僕たちはすでにどこが限界かわかっている」とオジエは語った。

「僕が今週末にいくらかフラストレーションを抱えていたことは皆が知っているだろう。スリッパリーでテクニカルなセクションにおいて快適ではなかった。その理由はまだ特定できていないが、グリップが改善されれば、我々はペースを維持することができる」

 シトロエンはすでにC3 WRCのアップデート作業に着手しているものの、ホモロゲ―ションが認められるまだしばらくかかる。しかし、オジエはその日をただ待っているわけではない。

「ほしいのは、とくに低いグリップの状況での競争力だ。それを高めるためにはさらなる開発が必要にある。問題は特定できている。解決法は間違いなく存在する。しかし、それをいますぐ僕らは手に入れることはできないことも分かっている。しかし今週、テストに取り組み、少しでもこれらの問題を解決したい。次のラリーでは再び一番手での出走になるので、この問題の解決が必要になる」