WRC2017/04/06

オジエ、コルシカのシェイクダウンで一番時計

(c)M-Sport

 2017年世界ラリー選手権第4戦ツール・ド・コルスのシェイクダウンが木曜日に行われ、Mスポーツ・ワールドラリーチームのセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が昨年自身が出した最速タイムを1秒上回る3分50.7秒のトップタイムを叩き出して、2年連続の母国ラウンド勝利にむけて力強いスタートを切った。

 ツール・ド・コルスの主催者は当初、シェイクダウンを含めたラリーウィークに使用できる総タイヤ数を32本、そのうちハードタイヤは28本に制限していたが、ラリー直前になってハードタイヤを4本追加することを決定、週末に使用が認められる総本数の32本は変わらないものの、ドライコンディションが続く可能性が高いことから、本番にむけてハードタイヤを温存する戦略をとる必要がないようにとの配慮がされている。

 シェイクダウンは昨年と同様にバスティア南部の5.40kmのソルボ・オカーニャーノのステージで行われた。朝から青空が広がり、シェイクダウンが始まる8時の時点ですでに17度まで気温は上昇するなか、1回目の走行がスタート、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)とヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)がそろって3分51.8秒の一番手タイム、オジエが0.1秒差で続くことになった。

 しかし、ラトバラとヌーヴィルが2回目以降、タイムが伸ばすことができなかったにもかかわらず、オジエは2回目でそこまでのトップタイムとなる3分51.2秒を叩きだし、さらに3回目の走行で3分50.7秒までタイムを伸ばしてシェイクダウンを最速で終えている。

「プレイベントのテストでも満足していたし、いまシェイクダウンでもとてもハッピーだよ。最初の走行は素晴らしい感触だったとはいえないが、すこし調整を行った。フィエスタは現時点ではグラベルよりターマックにおけるフィーリングのほうがいいね」とオジエは語った。

「これまでのイベントの経験も助けになっているし、モンテカルロのドライだったステージも少しあったし、テストにはさらなる時間を掛けることができた。ラリーごとにより準備ができていると感じている」

 0.6秒差の2番手タイムはヒュンダイ・モータースポーツのヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)。先週末にイタリアで開催されたラリー・サンレモに参戦し、ターマックでの実戦トレーニングを積んできた効果が結果にも表れた。ソルドから0.3秒差の3番手にはシトロエン・レーシングのクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)、4番手には1回目の走行以降タイムを伸ばすことができなかったラトバラとヌーヴィルが同タイムで並んでいる。

 このあとクルーたちはコルシカ島の西部のアジャクシオへと移動、夕方のスタートセレモニーを行ったあと、ラリーは金曜日の朝9時22分から始まるSS1ピローズラ〜アルビレクチアでスタートする。

■シェイクダウンタイム
1. セバスチャン・オジエ 3分50.7秒
2. ヘイデン・パッドン 3分51.3秒
3. クリス・ミーク 3分51.6秒
4. ヤリ-マティ・ラトバラ 3分51.8秒
4. ティエリー・ヌーヴィル 3分51.8秒
6. オット・タナク 3分52.0秒
7. ダニエル・ソルド 3分52.2秒
8. クレイグ・ブリーン 3分52.7秒
9. エルフィン・エヴァンス 3分55.0秒
10.ステファン・ルフェーブル 3分55.5秒
11. アンドレアス・ミケルセン 3分58.8秒
12. ユホ・ハンニネン 3分59.0秒
13. エリック・カミリー 4分01.4秒
14. ヤン・コペツキ 4分02.4秒