WRC2017/06/14

オジエ、タナクの初勝利を祝福

(c)RedBull

 セバスチャン・オジエは、2016年のラリー・ポーランドであとわずかなところで勝利を逃して落ち込んでいるオット・タナクの健闘を讃え、肩車をして彼をゴール地点へと運んだことがあるが、あれから一年過ぎたラリー・イタリア・サルディニアでは成長したタナクの初勝利を祝福することになった。

 オジエは皮肉なことに自分たちが築いてきたこれまでの好成績のために先週末のサルディニアは苦しめられることとなった。選手権リーダーとしてイベントに臨んだために、ルースグラベルの道路を掃除し、クリーンなラインを切り開いていくというありがたくない仕事が課せられたからだ。

 しかし、オジエは土曜日にこの作業から開放されたものの、金曜日が遅すぎたために4番手というポジションでは上位勢に追いつくことは困難だった。それでもそのままのペースに耐えていけば、表彰台のチャンスはあったが、彼はSS12のパンクでそのチャンスを逃し、首位からは3分25秒遅れの5位でフィニッシュすることになった。

 オジエはこの週末、一度も首位争いにからむことがなかったが、ドライバーズ選手権をリードしてシーズンを折り返すことができたことに満足している。

「オットの今回の勝利を祝福したい。素晴らしい成長を遂げ、彼は勝つべくして勝った。本当に相応しい勝利だし、この週末の間、本当に懸命に頑張ってきたチームにとってもまた素晴らしい結果となった」とオジエは語った。

「僕たちにとっては最高の週末にはならなかったけど、それでもなんとか13ポイントを持ち帰ることができた。あれほど困難を極めた何日間の結果としては確実にポジティブだ」

 ドライバー選手権の2位につけるティエリー・ヌーヴィルが3位になったことで、22ポイント差だったオジエのリードは18ポイントへと縮まることになったが、彼は選手権をリードしてシーズンを折り返したことで着実に目標に近づいていると確信している。

「シーズンのちょうど中間地点で選手権をリードしているのは最高にいい状況だ。リードしているということは、自分がいい状態だということが分かる。しかし、前にも言ったように決定的なリードではないので、以前よりも厳しい戦いであることははっきりしている。僕らはこれからもこのリードを守るためにベストを尽くすつもりだよ」