WRC2018/06/08

オジエ、ミケルセンに0.1秒差をつけて初日トップ

(c)M-Sport

(c)Hyundai

 2018年世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリー・イタリア・サルディニアが木曜日の夕刻に行われたイッティリ・アレーナ・ショーで開幕、Mスポーツ・フォードのセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)がトップタイムでラリーをリードしたが、ヒュンダイ・モータースポーツのアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)が0.1秒の僅差で続いている。

 いつもなら30度近い気温になるサルディニアだが、アルゲーロでは夕刻になって再び小雨が降り始めており気温は16度と肌寒い。アルゲーロ港でのセレモニアルスタートに続いて行われたオープニングステージ、イッティリ・アレーナ・ショーは水たまりもできたウェットコンディションとなった。

 選手権のランキング順のリバースで2台ずつ走行を行ったこのステージで、オジエはトップチームの最終組で選手権リーダーのティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)と組んでスタート、選手権のライバルを0.7秒上回るベストタイムでラリーをリードすることになった。

「このままトップを維持できるといいが、いい週末にするのが僕の計画だよ。僕らはポルトガルでもスピードはあったが、安定を欠いておりノーポイントで終わってしまった。スピードだけでは不十分だ、この週末は一貫した走りを目指すよ」とオジエは語っている。

 オジエから0.1秒差の2番手につけたのはミケルセン。オジエと同様に滑りやすくなったシェイクダウンではコースオフしてマシンにダメージを負ったミケルセンだが、ここでもリヤフェンダーの内側のケブラーのパネルが剥がれた状態でフィニッシュすることになったが、明日以降はクリーンに走るつもりだと誓っている。

 ヌーヴィルはチームメイトから0.6秒遅れの3番手タイムでスタートすることになったが、明日以降の命運を天気が分けることになるため、「僕らには今夜の雨を期待する必要があるね」とすこし明るくなった空を見上げて落ち着かない様子で語っている。

 エルフィン・エヴァンス(フォード・フィエスタWRC)はウォータースプラッシュで跳ね上げた泥でフロントウィンドガラスが汚れて視界に苦しみながらも首位に立ったチームメイトから0.9秒遅れの4番手タイム、ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)が1.6秒差の5番手タイム、トヨタ最上位となるエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が1.7秒差の6番手タイムで続いている。

 また、昨年ここでキャリア初優勝を飾ったオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)は10番手タイムにとどまったが、それでも首位のオジエとはわずか2.5秒差にすぎない。

 明日の金曜日はこのラリーでもっともタフなアルゲーロの東北エリアのステージ群が舞台となる。果たして夜うちにふたたび雨がステージを濡らすのか。オープニングSSのトゥーラ(21.99km)は現地8時33分(日本時間15時33分)のスタートが予定されている。