WRC2017/11/02

オジエ、史上最少21回のベストタイムで王者に

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 セバスチャン・オジエは2017年、史上もっともステージ勝利数が少ないワールドチャンピオンに輝いた。2013年に年間史上最多のステージ勝利記録でチャンピオンになった彼は、最多と最少という二つの珍しいレコードの保持者となる。

 オジエはラリーGBで5年連続5度目のワールドチャンピオンに輝いたが、これまでの12戦で21回しかベストタイムを獲得しておらず、ステージ勝利率はわずか10.10%だ。正確には最終戦オーストラリアを待たなければならないが、これまで史上もっともステージ勝利率の低いワールドチャンピオンは、1989年のミキ・ビアジオンの13.01%だったが、この記録をオジエが破ることはほぼ間違いなさそうだ。

 ちなみにオジエは2013年に初めてワールドチャンピオンを獲得したときには、全240ステージのうち109ステージでベストタイムを獲得、このときのステージ勝利率45.42%は、セバスチャン・ローブが2005年に打ち立てたステージ勝利率43.48%を破る、不滅のWRCレコードとなっている。

 また、オジエは今季2勝しかしておらず、わずか1勝でワールドチャンピオンに輝いた2001年のリチャード・バーンズに次ぐ、少ない勝利数のチャンピオンとなっている。

(データ:KiwiWRCfan)