WRC2017/08/24

オジエ、来年に満足できなければ引退も視野に

(c)M-Sport

 セバスチャン・オジエは、2018年も世界ラリー選手権にとどりたいという意志を明確にしているが、彼にとってはそのための強い動機付けが必要なのかもしれない。

 先週末のラリー・ドイッチュランドでは来シーズンに関する数多くの噂話が聞こえてきたが、なかでもオジエについてはどこに移籍するのか、あるいは引退なのかといった噂が飛び交うなど情報も加熱気味だ。

 ドイツで選手権リーダーを奪い返した後、オジエは、WRCテレビの取材において引退も考えていることを認めたが、むしろ選手権に戻りたいと願っていると語っている。

「その(引退)の可能性はあるが、タイトルによるわけではない。真実を言うならもう少しやりたいし、もう少し走り続けるつもりでいる」とオジエは語った。

「そのことに関するプレッシャーは僕にはない。非常にリラックスしているし、将来、そして来年もう一度やり直したい、好きなことをすべてやり遂げる良いチャンスがあると感じたら、僕はおそらく続けるだろう」

 Mスポーツ・ワールドラリーチームとオジエの契約は今季で切れることになっており、オジエはチームへの残留を望んできたものの、そのためにはフォードの復帰か財政的な支援が条件になると語っていた。

 オジエと、妻であるドイツTVのスポーツ・プレゼンターであるアンドレアス・カイザーの間には昨年の6月に第一子が誕生しており、彼は家族との生活が彼のキャリアを長くすることを難しくしたことを認めている。

「何年も続けてきたが、いまは家を離れることがずっと困難になっている。とくに子どもが生まれたときにはそういうものだ。長い旅行、多くのストレスがともなうこの生活に僕はリラックスしていたが、それを続けるための解決策を見つけるために取り組んでいるのが真実だ」

「来季へのオファーはある。何週間もの間、僕はうまくいけばすぐに決断を下せると言ってきた。それについて、僕らは次戦のスペインの前には知っておくべきだろう」