WRC2020/09/18

オジエ、金曜日はパワーステージのように攻める

(c)Toyota

 選手権リーダーとしてラリー・トルコをスタートするセバスチャン・オジエは、ラリー初日となる金曜日の2つのステージはまるでパワーステージのように本気で攻めなければならないと語った。
 
 今季のラリー・トルコは、2日半のショートフォーマットとなり、金曜日のレグ1はわずか2SS/25.22kmにすぎないが、この日の順位のリバースで6SS/107.38kmというもっとも長い一日となる土曜日をスタートすることになるため、この短い初日がラリーの最初のヤマ場になると言われている。

 今回のように走行距離が短い金曜日はコースオープナーにとってそれほど大きなハンデにならないとの声もある一方で、走行によってクリーンになった2 回目の走行はなく、わずか1回の走行のみでタイムを挽回する機会がないままに翌日の走行順が決まることになるため、オジエは短い金曜日はこれまで異なったチャレンジになると考えている。

「トルコの路面はいつものようにかなりルーズであり、コースオープナーの仕事は挑戦的だ。金曜日が25kmしかないというのは、僕らにとって良いニュースだと言えるだろうが、かならずしも楽になるわけではない」とオジエは語った。

「金曜日が短くなったことで最速タイムから10秒遅れにすぎなかったとしても、土曜日にふたたびコースを開くことになるからだ。それは僕らのチャンスを大きく損なうことになるだろう。基本的に最初の2ステージはパワーステージのような感じで、土曜日のスタートポジションのために全てを出し切る必要がある」

 オジエは路面はあいかわらずタフだとレッキでの印象を語り、昨年より51kmも長くなって90kmを超えた最終日までタフなチャレンジになると語っている。

「コンディションは去年見たものとそれほど変わらないと思う。少し緩く、いくつかのいいセクションもあるが、日曜日の長い(チェティベッリ・)ステージのような荒れたセクションでは、マシンにとって非常に挑戦的で厳しいものになるだろう」