WRC2017/11/29

オジエ、2018年もMスポーツに残留決定

(c)M-Sport

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 Mスポーツは、セバスチャン・オジエとジュリアン・イングラシア、そしてエルフィン・エヴァンスとダニエル・バリットが2018年もチームとともに世界ラリー選手権に参戦することが決定したことを明らかにした。

 オジエはMスポーツ・ワールドラリーチームに移籍した今季、2勝を飾って5度目のワールドラリーチャンピオンに輝いている。オジエは来季についてはシトロエンからのオファーを断ったあと、Mスポーツに残留するか引退をするのかどちらかで揺れていた。

 28日夜にMスポーツのファクトリーで行われたウィニングセレブレーションにおいて、ドライバー、コドライバー、そして最終までをともに戦った240人のMスポーツのスタッフや社員とともにチームのマニュファクチャラータイトルとドライバータイトルの獲得を祝っている。

 Mスポーツ代表のマルコム・ウィルソンは、オジエとエヴァンスという強力な体制で迎える新しいシーズンも成功を確信していると語った。

「セバスティアンとエルフィンの二人を獲得することは、チームにとって素晴らしいニュースだ。我々はしばらくの間、この目標に向けて取り組んできました。最終的にそれが確認されたことは素晴らしいことであり、次のシーズンに向けての継続的な開発に注意を向けることができる」とウィルソンは語った。

「セバスチャンとエルフィンがいるチームならタイトルを防衛する可能性が高い。もちろんそれは簡単ではないだろう。ライバルたちはこのままではいないだろうし、チャンピオンシップはさらに接戦になるだろうが、彼らならばできる可能性が十分にある。ドライバーは二人ともインテリジェントだからね。彼らのスピードを疑う余地はないが、何度も戦略に対する堂々としたアプローチも見せてくれている」

「我々が来年の成功には自信を持ってはならない理由はない。今日のチームの反応をみると、誰もが110%の自信をもっていることが私には分かっているよ」

 オジエは、ウィルソンとMスポーツのスタッフたちを前に2シーズン目を迎える契約書にサイン、次のように語った。

「2018年に向けた僕らの計画を最終的に発表できて素晴らしい気持ちでいるよ。僕らが今年一緒に達成したことは本当に素晴らしいことだったし、この素晴らしい戦いを続け、一緒に達成したすべてを守り続けていきたいと思う」とオジエは語った。

「今シーズンはとてもエキサイティングであり、そして何年もの間で最も接近した戦いになった。ドライバーとして間違いなくそれの一員になりたいものだ。僕はまだこのスポーツから多くの感動を得ているし、このチームはたいへん情熱を持っている。それが私の決断をはっきりさせた。私たちは来年一緒にさらなる成功を追いかけるために懸命な作業をするつもりだ」

 また、DMACKワールドラリーチームでシーズンを戦い、初優勝を飾ったエヴァンスにとっては、3シーズンぶりのファクトリーチーム復帰となる。

「チーム全体にとって素晴らしいシーズンの後、僕らは来年もまたその一部になることは素晴らしいことだ。僕らは最初の勝利を得たことで、次のステップへと向かう準備ができた」とエヴァンスは語った。

「正直言って、ラリー・モンテカルロでマシンに戻るのが待ちきれないよ。僕らは、完全に準備するためにクリスマスの間も懸命に作業に取り組み、さらなる成功を達成することを目標にするつもりだ」

 なお、Mスポーツは来季を戦う3人目のドライバーについて近いうちに発表するとしており、今季、ポーランドとフィンランドの2戦に出場して表彰台を争う速さをみせたテーム・スニネンが確実視されるいっぽうで、WRC2のタイトルを獲得したポントゥス・ティデマンドも数戦へ出場することが期待されている。