WORLDWIDE2022/03/20

オジエ、WECデビュー戦はLMP2クラス12位で完走

(c)Richard Mille Racing Team

(c)Richard Mille Racing Team

 世界ラリー選手権で8度のワールドチャンピオンに輝いたセバスチャン・オジエは、世界耐久選手権(WEC)開幕戦のセブリング1000マイルでLMP2クラス12位、総合15位で自身初のスポーツカーレースを完走した。

 米国フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで開幕した2022年WEC。新たな冒険を開始したオジエは、チームメイトのリロウ・ワドゥ、シャルル・ミレッシとともにリシャール・ミル・レーシング・チームのオレカLMP2で参戦、ホセ・マリア・ロペスがドライブするGR010 HYBRID 7号車の大きなクラッシュ、雷雨による赤旗など波乱のなか7時間のレースの最後を飾ってドライブを行い、クラス12位で初陣のゴールを迎えている。

 リシャール・ミル・レーシングは14番グリッドからミレッシのドライブでスタート、オジエは3時間後にワドゥから交代したが、4時間が経過したところで発生したロペスのクラッシュによってレースが赤旗で中断、最初のスティントを終えることになった。

 オジエは最後の1時間をワドゥから引き継ぎ、2度目のスティントに向かい、トラブルなくクリーンな走りを続けていたが、雷雨によって2度目の赤旗が出され、そのあとセーフティカー先導でレースは再開されたが30分後にそのままフィニッシュを迎えている。

「正直なところ、そんなに簡単なことではなかったよ」とオジェは語った。

「望んでいたようなクリーンな走りはできなかったし、赤旗などでリズムがつかめないこともあった。ブレーキやバランスにも問題があった。でもそれもある意味ではそれらはすべて学習曲線だ。マシンがどう動いているのか、もっと理解する必要があるね」

 オジエの次戦は、5月7日のスパ・フランコルシャン6時間レースとなる。トヨタでのWRCプログラムの詳細はまだ発表されていないが、スパから2週間後のラリー・デ・ポルトガルが候補になっていると見られている。