WRC2020/05/21

オジエ、WRCイベントの短縮化に賛意

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのセバスチャン・オジエは、ラリーのフォーマットを変更してカレンダーに可能な限り多くのラウンドを追加していこうとする案を支持している。

 先月、FIAラリー・ディレクターのイヴ・マトンがイベントのフォーマットに関して調整を行う可能性があると発言したことから、世界ラリー選手権が将来的には短縮化された日程での開催されるアイディアが検討されていることが明確にされている。

 この発言は、新型コロナウイルスのパンディックによって延期されたイベントをシーズン後半のカレンダーに収めるためのアイディアとして浮上してきたものだが、すでに今季はラリー・スウェーデンの半分のステージがキャンセルされ、ラリー・メキシコでは1日早いゴールを迎えることになりながらもイベントとして成功したことがこのフォーマット変革を促進することになるとも考えられている。

 2日間に短縮されたメキシコで優勝を飾っているオジエは、チームにとって負担となる日数が減少することになるため、このような提案が実現することを切望していると語った。

「クルマをもっと安くすることが(WRCを魅力的に保つための)1つのステップであることは間違いない、そしてもう1つラリーのフォーマットに着目することができる」とオジエはDirtFishが企画したビデオ対談で語っている。

「もう少しだけコンパクトにできればいいのかもしれない。このアイディアについてはある程度は話をしてきて、2日間に集中して競技を行っていくことで十分だとかなり確信しているよ。それでチームの出動時間を減らしていけるようにする」

 ヒュンダイ・モータースポーツのオイット・タナクもオジエの考えに同意し、ラリーを短縮することでこのスポーツを『もう少し効率的』にして競技が新鮮さを失わないようにできると考える。

「セブが言っていたように、クルマやレギュレーション、それにクルマを走らせるためのコスト面だけではない、その他にもいろいろある」とタナクは語る。

「それはラリーに向けてのチーム運営であったり、そのレースがどのように作り上げられていくかなど、そういったものすべてがもっともっと効率的にできるはずだ。最近人々は、何か今すぐそこで起きる何かを求めているんだというような確信を持っていて、それは短い時間に起きている。そしてその後は物事は長めに行き過ぎてしまうようになる」

「それでだんだん退屈になってくる。ラリーのフォーマットはこのようになってからもうかなり時間が経ってしまった、ということなのかもしれない。もっと効率的にできる部分が他にもたくさんありそうだ」