WRC2022/05/10

オジエ「自分のグラベルの限界を知る必要がある」

(c)Toyota

 5月19日から22日にかけて開催されるボーダフォン・ラリー・デ・ポルトガルに参戦するセバスチャン・オジエは、ハイブリッドRally1マシンによるグラベルデビューを前に、自身のパフォーマンスレベルはわからないと語った。

 8度の世界王者に輝いたオジエは、今年のFIA世界ラリー選手権には限定的に参戦となる。トヨタGAZOOレーシングWRTのGRヤリスRally1に乗るのは、開幕ラウンドのラリー・モンテカルロでセバスチャン・ローブとスリリングな戦いを繰り広げて2位になって以来となる。

 オジエは、2022年の第4ラウンドに向けて先週、ポルトガルのグラベルロードでGRヤリスをテストし、この新しいマシンの進化に感心した様子を見せた。

「3カ月ぶりに(マシンに)戻るのは大変だ」とオジエは語った。「ひどく大変というわけではないが、頑張って正しいフィーリングを見つけなければならない。しかし、戻ることにワクワクしている。家族と一緒に休暇を取ったし、今はとてもフレッシュな気分だ」

「マシンは前回からかなり変わっているし、僕としてはグラベルは初めてなので、とても新鮮だ。マシンは前の世代(のWRカー)とはかなり違う動きをする」

「自分が何ができるのか、どこが限界なのかを知るために、また勉強しているところだ。自分たちがどのレベルにいるのかを推し量るのは難しいが、ラリーが始まればすぐにわかるだろう」

 オジエはポルトガルで過去に5回優勝しており、ここで成功するための方法についてはよく知っている。

「そのほとんどは南部エリアでの優勝だが、北部でも1勝している」とオジエは付け加えた。

「どうなるか楽しみだ。良いショーを届けられるとうれしい。僕はグラベルを走るのが好きだし、ここはチャンピオンシップの中でも最も美しいグラベルロードの一つだ」

 オジエはオープニングレグを8番手でスタートする。長期天気予報では暖かくドライなコンディションが予想されており、滑りやすいサンディな路面が序盤にスタートしたドライバーによって掃除され、後続のドライバーにより多くのグリップが残されるため、これは大きなアドバンテージになる。

「先頭からスタートしないのは、僕にとって新しいことだ。それを有利に活かせるように願っている」とオジエは語った。