WRC2022/10/24

オジエの「勝利のドーナツ」に1500ユーロの罰金

(c)Toyota

 ラリー・デ・エスパーニャで今季初優勝を飾ったセバスチャン・オジエは、サロウでの表彰式の直前にトヨタGRヤリスRally1でドーナツターンを行って勝利を祝ったが、スチュワードはこれを「危険な行為」と判断して罰金1500ユーロ(およそ22万円)と戒告処分を科している。

 ドーナツターンは2022年FIA WRCスポーティングレギュレーション第34条1.3項に従い、各イベントのサプリメンタリーレギュレーション(補足規定)で「エキシビション走行」ゾーンとして認められているエリア以外では行ってはならないと規定されているが、今回のスペインではそのような補足規則は発行されていない。

 オジエはスチュワードミーティングに出席できなかったため、トヨタのチームマネージャーであるカイ・リンドストロームが彼の代わりにスチュワードに説明を伝えることになった。

 それによれば、オジエは先導車が表彰台エリアに乗り込む様子を見て、これはドーナツターンを行うために用意された展示エリアだと勘違いしたという。リンドストロームはこの行為について謝罪を行ったが、オジエには罰金と戒告が言い渡された。

 スチュワードは、オジエのドーナツターンがラリーの補足規則で許可されたエリアではない場所で行われた「エキシビション走行」であり、安全でない行為だったと判断したと説明している。