WRC2017/07/29

オジエの再出走微妙? イングラシア体調不良

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 ラリー・フィンランドの金曜日にクラッシュしてリタイアとなったセバスチャン・オジエは、ジュリアン・イングラシアが目眩を訴えているため土曜日のリスタートは微妙な状況にあるようだ。

 オジエはSS4ユコヤルビ・ステージのゴール近くでコースオフ、立ち木にイングラシアの側からヒット、リヤサスペンションなどを壊してリタイアとなった。

 二人はクラッシュ後に病院で念のために検査を受けて異常なしと診断されているが、オジエはWRC LIVEのインタビューにおいてイングラシアが少し目眩を訴えていると明かし、明日のリスタートについては様子を見なければならないと語った。

「病院で検査をした結果はなにも問題はなかった。しかし、ジュリアンは少し気分がよくないようだ。彼はクラクラすると訴えている」とオジエは語った。

「横からの衝撃はけっしていいことではなく、彼の側だったことも良くなかったかもしれない。現時点では完調ではないようなので、僕は彼がどうするか決める機会を待たなければならない」

 オジエは、ステージの早い段階でジャンプの着地をしたときの衝撃でサスペンションが壊れたことがクラッシュにつながったと語った。

「激しく着地したあとでリヤのダンピングを失ってしまったんだ。ステージの終盤になると姿勢が乱れ、リヤが正常ではなかった。クラッシュしたコーナーでは少しブレーキが遅れたが、データを見るかぎりほかのドライバーに比べて遅すぎたわけではないが、ダンパーの問題があったためにリヤのグリップを失い、立ち木にヒットすることになったんだ」

 オジエが10位でフィニッシュして選手権ポイントを獲得することは現時点でも困難だが、最終日のパワーステージでボーナスポイントを獲得するチャンスはまだ残されている。イングラシアの体調が明日の朝、回復しなくても、パルクフェルメから修理を終えたクルマを出したあとでリタイアすれば、最終日へのリスタートは可能となる。