FIAは2012年から採用してきたスタートオーダーシステムを再び変更する考えだ。FIAのラリーディレクター、ヤルモ・マホネンは来季、世界ラリー選手権の速いドライバーたちのグラベルラリーにおける出走順をトップにすることをいとわないと語った。
現在のスタートオーダーシステムは、セバスチャン・ローブが「速いドライバーが不利を被る状況が続くのであれば引退する」と宣言し、また、多くのグラベルラリーで故意にスローダウンする出走順戦略が横行したことから、2012年から採用されたものだ。
しかし、FIAはわずか2年前に導入したスタートオーダーシステムを再び見直すという。マホネンはこのような変更が選手権をリードしているセバスチャン・オジエのような速いドライバーに不人気なことは承知していると語った。
「我々は現在、最も速いドライバーたちにプレゼントを与えているようなものだ」とマホネン。
「これについて解決策を見つけたい。しかし、これは関係者が同意するものでなくてはならない。トップドライバーが再び掃除役になるしかないと考えている」
来季、予選のフォーマットが変更されるかということについて聞かれたマホネンは次のように述べた。
「そうだ、そして準備ができたら詳細を明かすだろう。主催者たちがこれまで予選を通じてのプロモーションを行ってこなかったことに少しがっかりしたと言わざるを得ない。主催者たちからさらなるコミットメントがほしいと思っている」
もっとも速いドライバーがスイーパーの役目を果たすことについて、セバスチャン・オジエは次のようにコメントした。
「現在のフォーマットで何がいけないかわからない。僕は予選ステージを最初に走っている。だから、ステージ(の路面からルーズグラベル)を掃除するため、少し不利であるはずだ」