オペル・モータースポーツは、成功を収めたアダムR2に代わる新しいコルサRally4が12月1日にFIAのホモロゲーションを受けることを発表した。
オペルはFIAの新しいラリーピラミッドに沿って、Mスポーツとプジョーに続く3番目のマニュファクチュラーとしてRally4モデルを開発し、すでに数千kmの走行と数ヶ月間のテストを実施している。
プジョーの208 Rally4と同様に、コルサもFIAの規定通り3気筒1.2リッター・ターボエンジン(フィエスタRally4は1.0リッター・ターボエンジン)を搭載、208bhpと290Nmのトルクを生み出し、電子制御はマニュエッティマレリ、トランスミッションはサデフ製となり、5速シーケンシャルギヤボックスを搭載している。
ディファレンシャルは3段階のランプで調整可能で、アイバッハ製スプリングとオーリンズ製ショックアブソーバーによってサスペンションもフルアジャスタブルになっている。
オペル・モータースポーツは先週、フランスのマザメとブラサックでWRC3ドライバーのヨアン・ボナートとERCドライバーのマリヤン・グリーベルと共にテストを行った。
オペルの元ファクトリードライバーであるグリーベルは、コルサの能力に感銘を受けたと語った。
「コルサ・ラリー4は非常にドライブしやすく、セットアップの変更にも論理的に反応し、ドライブの間正しい動きをしてくれる」
「すぐにマシンを信頼することができた。ホイールベースが長くなったおかげで、コルサはアダムR2よりも高速コーナーで安定していて、それでいて非常に機敏だ。エンジンは素晴らしく、多くの推力を持っていて、少なくとも上り坂でそれを感じることができる」
「高いトルクとターボエンジンの遥かに広い使用可能な速度範囲のおかげで、ドライバーはシフトの回数を減らせるし、トラクションも非常に良い。テストドライブは非常に生産的で、とても楽しかった」
オペル・モータースポーツはここ数年、ERC王者のクリス・イングラム、ジュニアWRCドライバーのトム・クリステンソン、マルティンシュ・セスクス、元ヒュンダイジュニアのヤリ・フットゥネンなど、複数のドライバーのラリーキャリアの開始を手助けしており、2021年からコルサRally4とともにふたたびジュニアチームをERCに送る予定だ。
オペル・コルサRally4の販売価格は近日中に発表される予定となっており、12月のホモロゲーション後、すぐにカスタマーカーが製作される。
「アダムR2から我々のことをよく知っている顧客は、速くて信頼性の高いラリーカーを楽しみにしている」と、オペル・モータースポーツのディレクターであるイェルク・シュロットは語った。
「コルサRally4もまた、一貫して可能な限り低いオペレーションコストを目指して開発された。顧客の予算を節約し、良好なコストパフォーマンスを確保している」