ホルツァー・モータースポーツは、木曜日にラリー・デ・ポルトガルのサービスパークでオペル・コルサR5コンセプトを初公開した。
このオペル・コルサR5コンセプトはいまのところ、オペル・モータースポーツが公式に認めたプロジェクトではなく、ホモロゲーションの時期も定まっているわけではない。しかし、ホルツァー・モータースポーツは、今回のプレゼンテーションによって世界が反応すればプログラムはきっと動き出すだろうと自信をみせている。
「R5は非常にコンペティティブであり、素晴らしいラリーのカテゴリーだと我々は考えている」とホルツァー・グループCEOのグンター・ホルツァーはコメントした。
「我々のもてる技術であれば十分可能となるため、ホルツァー・コルサR5を製作するプロジェクトをスタートさせることにした。このプロジェクトは、いまは当社の私的な取り組みであることを強調しなければならないが、世界がどのような反応を示してくれるのか我々は楽しみに待ちたい」
オペルは現在、シトロエンやプジョーを要するPSAグループに属しており、コルサR5がオペルに正式なプロジェクトとして承認されるためには他のブランドによるモータースポーツ活動との関係が問題になりそうだ。
「オペルは現在、PSAグループの一部であり、このプロジェクトを推進することが容易ではない環境にあることを我々は理解している。5年前、我々はアダムR2を開発して、いまではおよそ国際舞台で60台を販売している。ジュニアドライバーの成長のための次の重要なステップとして新しいプロジェクトがほしいという認識が我々にはある。ホモロゲーションにはオペルの承認が必要だが、我々はそのプロセスの準備をすでに開始している。引き続きオペルと作業を行い、なんとかをプロジェクトにゴーサインをもらえるよう説得したいと考えている」
ホルツァー・モータースポーツはオペル・モータースポーツの協力のもと、オペル・ブランドのモータースポーツ活動を手がけており、オペルのDTMプロジェクトのほか、オペル・アダムR2によって2015〜2016年にERCジュニア選手権で2連覇しており、今季もクリス・イングラム、ヤリ・フットネン、タマラ・モリナロの3台体制でERCジュニアU27に出場している。