オリヴァー・ソルベルグはラリー・イタリア・サルディニアでのデビュー戦にもかかわらず、金曜日のオープニングステージで総合7番手タイムを叩き出す驚愕のパフォーマンスを披露したが、残念ながらブレーキの小さなミスによってWRC3の勝利は叶わなかった。
12kmのテンピオ・パウザーニアのステージは、レッキを終えた多くのトップドライバーがこの週末で最も複雑で技術的にも困難な道をもつと口を揃えたが、オリヴァーは未経験のサルディニアで彼にとって最初のステージとなるこのステージにおいて、WRC3で走る彼の最も近いライバルに対して1kmあたり1秒以上速いタイムを示しただけでなく、5台のWRカーを抑える速さを見せている。
オリヴァーは、土曜日の終盤までWRC3のトップと総合10位以内をキープしてきたが、残念ながらパンクのあとこの日の最終ステージでオーバーシュート、シュコダ・ファビアRally2エボのフロントタイヤをディッチに落してしましたところでこの快進撃は終わりを告げることになった。
それでもオリヴァーはシリーズの中の最も特殊なラウンドの一つであるこのイベントでさらなる経験を積むために最終日に復帰し、WRC3の6位で完走を果たしている。
「もちろん、僕たちがここで結果を出せていたかもしれない、そう考えると悔しいさ!」とオリヴァーは語っている。
「もし僕があと1秒早くブレーキを踏んでいたなら僕たちはWRC3でもう1勝を挙げて、総合8位になっていたかもしれない。でもこんな風に考えていても仕方ない。僕たちがこうして初めてここサルディニアに来たのは、コースが実際にどんなものかを知り、今回のようなイベントやサーフェイスで経験を積むことだった」
「最初のステージは最高にクールだったね。本当に大きな、大きな挑戦だったよ、実にナローでテクニカル、ツイスティ、それにマッドに覆われている場所もあって、グリップレベルが頻繁に変化する。このステージには大満足だった。こういうステージでは流れやリズムを掴むのは難しいことがある、でも僕はそれが出来たしそれに乗っていくことができた」
「その後はちょっとしたことがいくつかあった、ここでスピンして、細かな問題があったり、パンクもあったが、なんといってもあのストップは悔しいよ、僕のブレーキングが1秒遅れてしまったのは、パンクのあとやっとリードを取り戻した矢先だったからね」
「正直、数秒のロスかなと思っていた、リバースで戻ってそのまま続けるつもりだった。すべて終わってしまったとなった時はもう信じられなかったよ。本当にキツかった。でも、時にスポーツとはこういうものだからね」
「日曜日は経験を積むための日として、あのステージを走った、海沿いのステージを走れるのは本当に信じられないくらいだった。僕が長年テレビで見てきたあの道だった。ここに来てこれを走るのは特別だ、でもこれらのステージは本当にトリッキーで非常にナローだったよ!」
「全体的見てこれはポジティブに捉えられる。僕たちは学ぶためにここに来て、学ぶことはすぐにできたかなと思う」