WORLDWIDE2020/06/08

オリヴァー、スウェーデン無観客イベントで優勝

(c)Oliver Solberg

(c)Pontus Tidemand

 オリヴァー・ソルベルグがトースビーで行われたラリー・スウェーデン・ロックダウンのファイナルレースでポントゥス・ティデマンドを破って勝者に輝いた。

 ラリー・スウェーデン主催者は、7日に世界ラリー選手権のコースでも知られる2.5kmのトースビー・スプリントステージにおいてスウェーデン出身のトップドライバー6名による無観客の招待イベントとして開催した。

 今季からWRC3に参戦しているオリヴァーは今回、母パニラをコドライバーとして競技に初参戦、2017年のWRC2チャンピオンであるポントゥス・ティデマンドの対決は競技前から注目されることになった。さらに、そのほかにも2度のJWRCチャンピオンであるP-Gアンダーソン、世界ラリークロス王者のマティアス・エクストローム、ERCジュニア王者のエミール・ベルクヴィスト、三菱ミラージュR5を駆って国内戦に出場しているジョナ・エソン・ブロデが加わり、予選の2回の走行で準決勝へと進むトップ4が選ばれ、そして勝ち進んだ2人によってファイナルが争われる。

 予選から速さをみせたのはオリヴァーだ。フォルクスワーゲン・ポロGTI R5を駆ったソルベルグは、予選1回目でベルクヴィスト(シュコダ・ファビアR5エボ)に0.8秒差、ティデマンド(シュコダ・ファビアR5エボ)に1.2秒差をつけるトップタイムで発進、アンダーソン(フォード・フィエスタR5)は採石場のクラッシュで早くもここでリタイアとなってしまった。

 2回目の予選の前に雨が降ったものの、オリヴァーはここでもトップタイム、ベルクヴィストが0.1秒差の2番手、ティデマンドが1秒差の3番手で続くことになった。

 準決勝では、ティデマンドが王者の貫禄を見せて2回の走行ともベルクヴィストを上回ってファイナルへと進出、準決勝のもう一つのレースでエクストロームを圧倒したオリヴァーとのファイナルに臨むことになった。

 そしてファイナルでもオリヴァーは速さをみせ、1回目の走行から経験豊富なティデマンドに0.8秒差をつけて快走、2回目の走行でもさらにリードを広げて1.1秒差をつけて勝利を飾ることになった。

「スウェーデンの最速ドライバーは全員ここにいるし、僕は勝ちたいと思ってスタートしたよ」とソルベルグは語った。

「朝から速さをみせることができたが、セミファイナルではタイヤを温存してパンクを避けるために少し安全策をとった。ファイナルではすべてを出し切ってハードにプッシュしたが、最後には小さなミスを犯してしまった。それでもなんとか勝ってうれしいよ」

 ティデマンドは、数ヶ月間ドライブしていなかったことによる影響が大きかったと語った。

「僕らはできることをした。マシンに乗るのは3ヶ月ぶりだったからね。ちょっと変わった感じだったよ。でも、すぐにペースをつかむことができた。決勝では自分たちができることをやったし、オリヴァーにいい戦いを挑んだ」とティデマンドは語った。

 準決勝で敗退したエクストロームとベルクヴィストによって争われた3位決定戦では、ベルクヴィストが速さをみせて3位でフィニッシュしている。