ERC2020/07/25

オリヴァー、テスト違反でERCローマ失格猶予処分

(c)Oliver Solberg

 ラリー・ディ・ローマ・カピターレのテストルールに違反したオリヴァー・ソルベルグは、どうにか失格処分を免れて金曜日の予選ステージに臨むことになったが、これがターマック・ラリーのデビュー戦にもかかわらず、4番手タイムを叩き出し、あらためて非凡な才能を証明することになった。

 フォルクスワーゲン・ポロ GTI R5を駆ってラリー・ディ・ローマ・カピターレに参戦しているソルベルグは、マシンをプリペアしているP.A.レーシングとともに7月21-22日の2日間にわたってプレイベントテストを行っている。

 しかし、FIAリージョナル選手権のスポーティングレギュレーションではイベント開催国で2週間前に行うテスト日数は1日までと定められ、さらにラリー・ディ・ローマ付帯規則ではテスト計画を主催者に届けることを定めていたが、ソルベルグはこれらに違反しており、スチュワードは協議の結果、ソルベルグに6000ユーロの罰金とともに今季のうちにふたたびERCにおいてテスト違反を犯さないことを条件とした執行猶予付きの失格処分を言いわたしている。

 スチュワードによれば、ソルベルグが2日連続でテストを行ったことについては、彼自身のソーシャルメディアへの投稿で確認しており、ドライバーは関係する規定への認知が不足していた。競技者が罰金と引き換えにテストでの走行距離を増やすためにわざとルールを破ることを避けるために、一時的な失格処分が必要であると指摘している。

「ラリーの競技開始前の違反は、一般的にはタイムペナルティで罰するべきではない。一方で、競技者が罰金を払うだけでテスト日を "買う"ことはあってはならない」とスチュワードは説明している。

 オリヴァーは、スタート前のこのような問題があったにもかかわらず、本番へのプレッシャーはまったくないようだ。彼は金曜日の朝に行われた予選ステージでは最初のコーナーでオーバーシュートしかかるミスを犯したにもかかわらず、トップから1.18秒差の4番手タイムを出して気を吐いている。

「あまりいいスタートではなかった。最初のコーナーでミスしてしまったからね」とオリヴァーは語った。

「完璧とはいかなかったが、初めて走る本当のターマック・ラリーにおいて強力なライバルを相手にして4番手のタイムはもちろん満足しているよ。明日以降もベストを尽くすつもりだけど、ドライアスファルトのセットアップを理解することが重要になる。どうなるか見てみたいが、この美しいイタリアのラリーでトップ10入りができればいいと思っている」