WRC2021/09/14

オリヴァー、WRCスペインにWRカーで参戦へ

(c)Hyundai

 オリヴァー・ソルベルグは、10月14〜17日に開催されるラリー・デ・エスパーニャでヒュンダイi20クーペWRCでの世界ラリー選手権3ラウンド目の出場を果たす。

 ソルベルグは2月に開催されたアークティック・ラリー・フィンランドでWRカーデビュー、トップ3のタイムを出すなど注目を集めているが、WRカーでの2戦目となったサファリ・ラリーでは彼のシーズン後半を象徴するように不運なクラッシュでリタイアとなっている。

 彼はこれまでにi20クーペWRCをアスファルトで走らせたことがあり、6月にイタリアで行われたラリー・ディ・アルバでWRCプラスクラスで優勝を飾っている。10月のラリー・デ・エスパーニャは、今月末に20歳の誕生日を迎えるソルベルグにとって、WRカーで走る初のWRCターマックラウンドとなる。

 ソルベルグはふたたびWRカーに戻ることができるチャンスができたことに興奮している。

「また一つ夢が実現したよ。スペインには素晴らしいステージと大勢の素晴らしいファンがいることも知っているので、i20クーペWRCで行くことは本当に特別な機会になる」とソルベルグは語った。

「みんなが知っているように、この世代のマシンはもうすぐ終焉を迎え、このクルマでの最後のラリーの一戦になる。そのような状況のなかで、チャンスをもらったことに感謝したい。ふたたびあの素晴らしいマシンでWRCのターマックラウンドを走ることは僕にとって特別なステップになる」

 アダモは、スペインのターマックで走ることがソルベルグの成長の次のステップにとって重要になるが、もしリタイアした場合にはペナルティを与えることになると注意を促した。

「もちろん、オリバーのキャリア形成の一環として、WRカーでターマックをより多く走る機会ができたことは重要だ」とアダモは語っている。

「スペインは、おそらく今後もカレンダーに残るレースのひとつであり、彼にとっては最高の機会になる。私は彼はふたたびWRカーで走る彼を見たいと思ったが、彼の目標はラリーを完走することであり、欠場するステージがあれば、1週間、ヒュンダイ・モータースポーツでメカニックとして働くことで合意した」

 スペインでのWRカー参戦に先立ち、ソルベルグは次戦のラリー・フィンランドでヒュンダイi20 N Rally2をドライブする。