WORLDWIDE2018/10/08

オリヴァー・ソルベルグ、ノルディックRX王者獲得

(c)OSRX

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 17歳のオリヴァー・ソルベルグが、スウェーデンのティーエルプ・アリーナで開催された2018年のノルディック・ラリークロス選手権の最終戦で優勝を飾り、今季のラリーXノルディック・チャンピオンに輝くことになった。

 選手権は、前戦を終えてシトロエンDS3を駆るOSRXチームのソルベルグがリード、オルスベルグMSEのフォード・フィエスタを駆るオリヴァー・エリクソンが6ポイント差で追い掛ける展開でこの最終戦を迎えており、ファイナルレースもこの二人の対決に沸くことになった。

 ソルベルグは予選のQ1を制したが、Q2ではパンク、Q3ではサスペンションを壊すという混乱のなかで後方に沈み、予選は5位に終わることになった。それでも彼はセミファイナル1を圧巻の速さで制してファイナルのフロントローを獲得することになった。

 ファイナルはクリーンなスタートを決めたソルベルグが1コーナーをトップでクリアしたものの、後方から選手権を争うエリクソンが2位を奪うべくロビン・ラーソン(アウディA1)に襲いかかったが、弾かれてコースオフしてしまいリタイアとなってしまった。

 これでソルベルグにとっては最大のライバルが消えたことになったが、それでも彼はペースをキープして独走、ラーソンに11秒差をつけて今季3勝目を飾るとともに初タイトルを獲得することになった。

 ソルベルグは厳しい予選だったのもかかわらず、最後まで諦めなかったことが勝利につながったと語った。

「初開催のティーエルプ・アリーナのレースは信じられないレースになった。パンクやサスペンションが壊れたり、赤旗の問題が予選であったが、僕とチームは最後まで諦めなかった。そしてレースに勝った!そしてタイトルを獲得できた。信じられないよ!」

 ペター・ソルベルグと妻のパニラもオリヴァーの応援に駆けつけており、ペターはたくましく成長したわが子のタイトル獲得に目頭を熱くしていた。

「信じられない日になった。僕が息子の素晴らしいレースに人目をはばからずに大泣きしたからと言って少しも恥ずかしくは思わないよ。本当にタフな週末になったが、彼はけっして諦めなかったし、週末を通してチームは素晴らしい仕事をしてくれた。僕とパニラにとって誇りだよ。なんて素晴らしいシーズンになっただろうか。僕はこの日をぜったい忘れないだろう!」