WRC2018/07/04

オーストラリア、2018年のルートを大幅に刷新

(c)Toyota

 FIA世界ラリー選手権の今季最終戦として11月にニューサウスウェールズ州(NSW)のコフスハーバーで開催されるラリー・オーストラリアのルートが大幅に更新されることになり、観客にとって新たな興奮とドライバーたちへのさらなる困難なチャレンジをもたらすことが期待されている。

 全走行距離317kmにおよぶ24のスペシャルステージのうちの8つを除くその他すべてのステージは新たに採用されるか、または従来のルートで使用された道をリバースで走る形で使用することで新しく生まれ変わる。

 最大の変更は、昨年48.89kmの最長ステージとして行われ、WRCの中でも最も難関なステージの一つとされたナンブッカのステージがなくなったことだ。今回の最長となるのは、土曜日にリバースで走る28.84kmのアージェンツ・ヒルで、ナンブッカ・ステージの半分以上が使われている。

 このラリー、そしてWRCシーズン最後のステージとなるウェディングベルズ18は今回リバースで走行し、人気の高い、森のNSWラリー・ヴィレッジではジャンプがさらに高くなる。

 11月15日木曜日午後に行われる伝統のセレモニアル・スタートとラリーショーは、イベントの象徴となっているコフスハーバーの大桟橋に近い、新たな水辺のロケーションで行われる。

 デスティネーションNSWスーパーSSが再び金曜日と土曜日の夜の2回、同じコフスハーバー沿いの1.27kmの道を走ることになるが、ドライバーたちの前には新たに障害として2回のジャンプと、ウォータースプラッシュが待ち受けることになる。

 土曜日の1.97kmのローレー・ステージは今回初めて2回の走行を行う。ここはコフスハーバーからは高速道でアクセスにすぐれており、観客たちは高台から全体の動きが見渡せる。

 これまでコフス・インターナショナル・スタジアムと呼ばれていたサービス拠点はラリー・セントラルという新たな名前がつけられた。ドライバーやクルマを間近で見る機会が得られるだけではなく、ラリー・セントラルは食べ物や飲み物、それにおみやげなどの調達、そして多くのエンターテイメントのアトラクションを楽しめる場所となっている。表彰式もフォーレストNSWのラリー・ビレッジに引っ越すことになっている。