ERC2017/10/10

カイエタノビッチ、事故で親友を失いラリーを棄権

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 カイエタン・カイエタノビッチは土曜日に史上初の3年連続ERCチャンピオンという人生最高の喜びに沸き、そしてその翌日に発生した悲劇に苦しむことになった。

 ラトビアで開催されたヨーロッパ・ラリー選手権最終戦ラリー・リエパーヤで3年連続王座に輝いたカイエタノビッチは、友人であり長年の支援者だったパーヴェル・ヤグニョンコフスキをラリーの最終日に発生したヘリコプター事故で亡くしたためラリーを途中で棄権した。

 亡くなったヤグニョンコフスキは、カイエタノビッチを応援するために最終戦を訪れており、彼が家族や友人に宛てて機内で撮影した写真を送信した直後、ヘリコプターは離陸しようとした際に高圧線に接触して墜落したという。

 カイエタノビッチはラリーを棄権した直後、自身のSNSにおいて「親しい友人がおかれた状況のため僕らはラリーから撤退することになった。アスリートとしては難しい決定だが、僕の個人的な決定を尊重してもらったことを皆さんに感謝している」と声明を発表していた。

 ラリー・リエパーヤのイベント・ディレクター、ライモンズ・シトロークシュは事故について説明するとともに哀悼の意を表している。

「10月8日の日曜日の午後、ラリー・リエパーヤのSS11の近くでヘリコプター事故が発生しました。報告によると、事故を起こしたのは我々の長期的なパートナーであるバルチック・ヘリコプター社のヘリコプターで、ラトビア人2人とポーランド人2人の合計4人が搭乗していました」

「そのうち3人は現在、病院で集中的な治療を受けていますが、もう1人の搭乗者はこの悲劇によって人生を失いました。この人物は、ラリー・リエパーヤに参戦していたヨーロッパ・チャンピオンであるカイエタン・カイタノビッチの親友でした」

「ラリーの主催者団体を代表して、私は故人の親戚や友人に深い哀悼の意を表するとともに、負傷者の回復を心から願います」